2011年の資産配分
春山さんが来年の投資指針を示されている。
まあ、毎度のことですが投資については自己責任でくれぐれもお願いします(笑)。
(以下全文引用)
経済はLess Negative、政治はLess Positive、
株はそれなりに上がるがvolaも高い、
と判断した。
下は、以前にも掲載した予想図だ。
私の基本見通しは、この1年間変わっていない。
年末年始でスパッと上がると言うのではないが、イメージ的には階段をゆっくり登る感じだ。
ここに書いたように、2011年は2010年よりも投資家に優しいだろう。
色々懸念材料はあるが、当面のバンドエイドは貼られたし、相場に織り込まれた。
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今回から資産配分の表示趣向を変えてみる。
日本・アメリカ・欧州などの先進国:25%
新興国&アジア:65%
その他:10%
、とする。
中身をETFやインデックス・ファンドにするのか、個別銘柄にするのかは、皆様の投資スタイルや経験レベルで判断していただけば良いと思う。
先進国:
Web2.0銘柄群、Jリートの5%超の利回りは2011年も魅力的だと思う。
EU諸国は避けたい。先進国の金融も避けたい。
その他:
Commodity、L&S、色々あるだろうから柔軟に考えたい
週末しか時間が取れない投資家は、個別銘柄は10社以下にすべきだと思う。
インデックスと心中してはならない、自分で設定した目標と競争すべきだ。
2010年は、Volatility >>>> Return だったが、
2011年は、Volatility ↓ Return↑ だろうから、
Volatility > Return 程度になるだろう。
2010年は、上がっても0~5%程度だろうと思った。
2011年は、5~10%程度の上昇が得られると判断している。
2010年は、当初期待が高く、途中でガッカリが発生した年
2011年は、期待があまりないので、心配したほど悪くないと安堵する年
この心の差が、「上がっても0~5%」から「5~10%程度の上昇」の違いを生む
2006年~2007年のようなバブルは、2011年は来ないと判断
2010年は、巡航速度の初年度
2011年は、巡航速度の2年目、巡航速度に適した金融、財政、投資、消費が、体で理解されて、現実に施行される
ダメ組の復活は、まだ先だろう。。。。時折、間欠泉的な吹上があるだろうが、トレーダー以外は無視した方が良いだろう。
2010年代はアジアの時代なのだと思う
アジアの転機は1998年のアジア危機をキッカケに訪れた。
アジア危機は、それまでの野放図な経済政策、同族主義的&官僚癒着的で前近代的な企業経営などに、根本的な反省を強いた。
危機後のIMFのアジア救済パッケージは、かえってアジア経済を縮小均衡させるなど、タイや韓国では塗炭の苦しみを味わった。
株価も▼30%という下落を被った。ファンドを担当していた私にも恐ろしい経験だったが、逃げる大切さを体得することが出来たのもアジア危機だった。
危機を通じて、アジア諸国は、自分がシッカリしなければ国家の未来は開けないと認識した。
そのような苦難を反省材料にして、それ以降のアジア諸国は健全な経済運営を心がけるようになった。
その結果は、アジア危機前の高値を基点として測定しても、世界の中で抜きん出て好調な株価パフォーマンスを示すような「強固なファンダメンタル」に結実している。
参考:アジアのPERとPBR=============
目次 : 2011年を考える)
(目次) 投資判断 : 国別配分
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