この一年間で面白かった政治・経済の一般書5冊
最近引用することの多い金融日記さんが読書ガイドをお書きになっているので、ご紹介しておこう。
(以下全文引用)
1.鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学) 高橋洋一、竹内薫
この本最高です。
さすが高橋さんは面白いなー。
この本は一言でいうと「民主党のアルゴリズム全公開」です。
外からみていると不可思議で支離滅裂な民主党政権の政策ですが、実は非常に冷徹な戦略が背後に隠されています。
それを赤裸々に暴露している本です。
まあ、民主党アルゴリズムを簡単に説明すると「自治労と日教組とパチンコ業界への利益誘導と、自民党支持団体の根絶と、頭の悪い無党派層に政治パフォーマンスでいかにウけるか」ということだけなんですけどね。
民主党の次の一手を予測するためには必読ですね。
2.脱「ひとり勝ち」文明論、清水浩
クリーン・エネルギーは今後世界中で盛り上がるであろう技術なんですけど(すでに関連企業の株価はバブル気味ですが)、電気自動車や太陽光発電を切り口にとても面白い話がいっぱい書いてあります。
著者は時速300キロを超える電気自動車を作った研究者です。
このような環境分野には世界的に税金が投入されると思いますが、そこは政治家や官僚の利権にせずに、人類のためにフェアーな開発競争をあと押しできるような政策が必要でしょうね。
いずれにしても排気ガスのでない電気自動車ははやく普及してほしいものです。
→以前の書評
3.「食糧危機」をあおってはいけない、川島博之
食料自給率XX%を目指すというような政策で、農業利権にさらに税金を突っ込んで自らの票田にしようという政治家にだまされないためにも本書は必読です。
→以前の書評
4.たった1%の賃下げが99%を幸せにする、城繁幸
日本の硬直した労働市場が、実は若者を搾取するための仕組みになっていることは、最近さまざまなメディアで報じられるようになりましたが、この本は日本の労働問題を考えるのにとてもわかりやすい本です。
しかし、労働組合は民主党の支持団体なんですよね・・・
とほほ。
→以前の書評
5.希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学、池田信夫
有名な池田信夫ブログの総まとめ的な本です。
池田信夫ブログの膨大な過去ログを読み切れない人はこの本でも買いましょう。
池田信夫ブログ入門書です。
また、日本の経済構造のさまざまな問題点がよく説明されています。
→以前の書評
以上。