【本石町日記さんによる】政権交代後の注目点
ツイッターを始めてから大変ありがたいのは、池田信夫氏、海部美知氏、勝間和代氏を始めとして、サンプラザ中野氏、広瀬香美氏ら多士済々な方々とリアルタイムでダイレクトで会話ができることだ。
その中で、最近親しくさせていただいている方に、本石町日記さんがいらっしゃる。
氏はいわゆる日銀ウオッチャー(記者の方と聞く)として、一部業界では著名な方。
今週、氏ならではの政権交代後の見所が記事となっているので、ご紹介しておく。
民主党政権下の金融政策論戦の焦点
金融政策をめぐる国会論戦の焦点と見所などについて箇条書きでまとめてみた。
・与党民主党
基本路線→白川体制の生みの親として日銀の独立性を尊重。財政・金融の分離原則を堅持する。
見所 野党時代は日銀を政府に抑圧された存在と位置付けた。低金利政策や国債買い入れは政府・与党にやらされている、という解釈である。大塚先生は下でも紹介したように43条の使い方にも否定的で、低金利については失われた預金利息を日銀に計算させて、その数字を総裁に言わせていた。従って、野党時代と整合的な金融政策は利上げ、国債買い入れの減額、43条乱用禁止といったところか。そこまでやれば筋は通り、野党時代に日銀を与党攻撃の単なる材料に使っていなかったことが証明される。
・野党自民党
基本路線→野党になったので、与党時代からの整合性はどうでもよく、日銀を守る与党を攻めまくる。
見所 攻め方の鋭さが焦点。野党時代の民主党と同じ主張をしては芸がない、というか間抜けになってしまう。嫌みな言い方としては「与党が中央銀行を甘やかすからデフレになる」とか考えられるが、ロジカルな突っ込みが期待される。例えば、インタゲで攻めるとか。この場合、山本幸三先生が先鋒役。金融政策については、小沢鋭仁先生と連携するとか。
総評 残念ながら、与野党を通じて先生方は金融政策に対する関心があまりないのが実情。なので、あまり盛り上がらないかもしれない。それに与野党を通じて低金利は人気がなく、自民党にも低金利批判があったりする。あまりロジカルな論戦にはならないかも。
ということは、やっぱり共産党・大門先生の論陣が最大の見物となりそうであります。