セイビング・ザ・サン―リップルウッドと新生銀行の誕生


旧長銀の歴史(高度成長時代からバブル期の栄光→バブル崩壊後の苦悩と破綻→リップルウッドによる再生)を描いた「セイビング・ザ・サン」を読了した。

アマゾンにレビューを入れたので、ご披露しておく。

(以下、レビュー引用)
ますます日本のバブル崩壊後と酷似してきた米金融危機後を理解するために

旧長銀の黎明から、バブル崩壊後の破綻、再度株式上場というゴール、という長い時間軸で(現)新生銀行の歴史を詳述する驚きの書。
著者は英紙フィナンシャルタイムズの東京支局長(当時)で、何とこの本を執筆するために休職したのだという。
あとがきで、著者は本書執筆のきっかけは元日銀理事にしてあおぞら銀行(旧日債銀)社長であった本間忠世氏の死であったと書いている。非常に重い執筆動機である。だからと言うことではないが、本書の内容は基本的に登場する人の側に重きをおいている。その中で、世間では「ハゲタカ」と思われているリップルウッド(結果、旧長銀を買収し再生)の人たちの意外な側面も明らかにされている。
今般の米国発の金融危機の危機後の対応については、時間が経てば経つほど日本のバブル崩壊後と酷似してきたとの指摘がある。私もその時代を経験した人間としてそう思う。
その意味で、本書を今読み直すことは、一定の意味があるのではないかと思う。
(引用終わり)

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