【再掲シリーズ】「超」整理法(その3)

(本件元記事)

この「押し出しファイリング」による「超」整理法をなぜ採用するのか。考えみたい。

1 ポケット一つ原則

背広を着ていてものを探すと、あちこちのポケットに手を入れて探すのではないだろうか?私自身もよくそうする。
これは、
ポケットが複数存在するからだ。もし、ポケットが一つであれば、探し場所がひとつなので、捜索にかかる時間は格段に減ることは間違いないだろう。
「押し出しファイリング」による「超」整理法では、ありとあらゆるものを同じ棚の中で保管している。
実際、私の自宅の「棚」では、以下のようなものが入っている封筒が同じ棚の中で雑多に並んでいる。
・通帳
・鍵、印鑑
・パスポート
・過去の給与明細、賞与明細
・確定申告の控
・サンリオの株主優待券
・マンションの理事会の議事録
・花粉症のクスリ
等々

すべてのものが、そこにあるわけでポケットが一つしかないのだ。つまり、いざ探し物をする時は「その棚だけを探せばいい」ということになる。この心理的負担の軽減は私の経験論から言って、非常に大きい。

2 強力な時間軸検索

前回
)6 以後、新たに到着した資料や書類は、同じように封筒に入れて、棚の左端に入れる。
)7 取り出して使ったものは、左端に戻す(【重要】元あった場所に戻すのではない)。
と申し上げた。ここが
「超」整理法の「超」たるゆえんなのだ。

↑の作業を通じて、各ファイルは自動的(ここが重要)に時間軸で並ぶようになるのである。

では、なぜファイルが時間軸で並ぶことが重要なのか?
(1)普段取り出すファイルは、ほとんどが最近使ったものになる。だから、棚にあるすべてのファイルを探索するということは、あまり起きない。これは、「超」整理法を始めてみるとすぐにわかる。ちなみに、小生の場合だいたい左端から15センチくらいまでが普段使うものに「自動的に」なっている。

(2)古いファイルであっても、左から順に調べていくと、あるところより右にないことは大抵わかる。「いつ頃入れたファイルか」ということは、きわめてよく覚えているのである。

3 ウエッブ的な考察

やや脱線するが、2の時間軸検索がなぜ優れているか、考えてみたい。
みなさんご存知のポータルサイト世界1の
グーグルであるが、あの検索結果はページランク(昨今は多少変わったとの説もあるが)によって、左右されている。
つまり、ウエッブ上で
みんなに触られている回数の多い情報」ほどヒットするような考え方で、グーグルはサーチしていると言っていいと思う。
やや次元は違うが、
「超」整理法は紙情報の世界でグーグルのようなことをやっていると言えなくはないと私は考えている。
以上、3回にわたって「超」整理法・・・「押し出しファイリング」を駆け足でご説明した。
ご不明な点があれば、何なりとご質問下さい。

あとは、あなたのわずかな勇気と努力で、バージョンアップした自分が実現できることと、私は確信しております。

(終わり)

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