投稿

【レビューNo.1595】モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番&第24番

イメージ
評価★★★ 知らなかったが、ポリーニも弾き振りでモーツアルトのピアノ協奏曲を録音し始めたようだ。オケはさすがのウィーンフィル。 先だって聴いた内田光子やブレンデルとも違い、徹頭徹尾美しい音色のそれはそれはポリーニらしいモーツアルトの世界だ。これはこれでありだろう。 それにしても、次々とみな巨匠の域に達しているのを見ると、評者もいつの間にか歳を取ったのだなあと実感する最近である。

【レビューNo.1594】アダージョ・モーツァルト

イメージ
評価★★★ かつてのベストセラーである アダージョ・カラヤン のモーツアルト盤ということなのだろう。アダージョに限らずオペラや合唱曲のゆったりとしたテンポの曲が採用されている。 個人的には大学時代所属した合唱団で欧州遠征した際に歌った「アヴェ・ヴェルム・コルプス」があるのが嬉しい。 この曲の録音 はローマ法王によるバチカン聖堂で行われたミサの際に、わざわざカラヤン・ウィーンフィルが参内して行われたもの。こんなことは、おそらくもう二度と無いであろう歴史的な収録である。

【レビューNo.1593】ウルトラセブン

イメージ
評価 ★★★★ 今年はウルトラセブンの本放送から 50 年の記念すべき年だそうだ。道理で評者も歳を取るはずである。 MX テレビで細々と毎週再放送がなされていたが、全話を見させていただいた。 主人公モロボシダン役の森次晃嗣氏もいまだご健在で、氏の経営する湘南にある洋食屋 では、毎月一度ファンミーティングが継続して行われている様であり、 50 年を経ていまだその熱気は冷めてない様だ。 ご承知の通り、ウルトラマンシリーズはエヴァンゲリオンやシンゴジラの庵野監督に多大な影響を与えており、今になって見直すと随所にこれは第三新東京市のモデルだったなあと思わせるシーンや色合いの場面が多々ある。 ストーリー的にも今でも通用する内容のものも多い。惑星間核ミサイルでかえって敵の反撃を受けた話は、現在の北朝鮮危機とも相通ずるものも無いではない。 何人かの監督が交代で制作されていた様だが、やはり映画監督の実相寺昭雄氏が監督した作品は、群を抜いた完成度と思われた。 また、 50 年を経てどのテクノロジーが現実となり、どれはならなかったかなども興味深い。タレブが近著「反脆弱性」で語る様に、我々の生活はそうは変わらない。 50 年前から遠くに行くのは飛行機であり、近くに行くのは自動車なのだ。そして、宇宙旅行やレーザービームなどはいまだその実現への道のりは遠い。 Apple Watch もビデオレシーバーの様な機能があるとは言えないだろう。

【レビューNo.1592】ザ・フェアウェル・コンサート

イメージ
評価★★★ 知らぬ間に名手ブレンデルも引退していた。本盤は彼の引退時の二度のコンサートのライブ録音である。ウィーンフィルとのモーツアルトピアノ協奏曲9番ジュノームがメインなのであろうが、その他彼の独奏による(別の日の)コンサートの録音も収録。ブレンデルも昔から聴いているはずなのだが、これと言った名盤の記憶が無い。しかし、このフェアウエルコンサートのライブ録音は、(当たり前だろうが)彼の音楽への感謝の気持ちがそこかしこで感じられる好演と言えよう。

【レビューNo.1591】モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集

イメージ
評価 ★★★ 先日 内田光子ピアノ伴奏によるモーツァルトのバイオリンソナタ を聞いたが、悪くはないのだがどうにもピアノの主張が強く感じられた。そして彼女の演奏は他でもそうだが、どうにも聴いていると彼女の哲学者か修行僧が沈思黙考してる様な表情が脳内再生され、それがいい時もあるがそればかり聴いてると息苦しくなる時もある。 そう言う意味では、このピリスのモーツァルトバイオリンソナタは気楽に聴くことがてきる。とは言え、そこに弛緩した芸術があるはずもなく、伴奏ピアノとしてのあるべき姿としては、ピリス盤の方が一枚上手か。かつての名伴奏ピアニストのジェラルド・ムーアの名言(自伝の書名でもある)「お耳ざわりですか?」を想起させるものがある。

【レビューNo.1590】KINZAI Financial Plan 2017年10月(392号) 〔特集〕  農業の未来をさぐる

イメージ
評価 ★★★ ついに kinzai で農業を特集する日が来たかと感慨深い。特集記事の内容は中庸を得たもので、例えば日本の食料自給率についてカロリーベースで見ると見誤るといったことまで言及されており信頼度は高そうだ。国内民間金融機関で農業と言えば鹿銀さんとなるのは当然で、彼らの子会社含めた農業への取り組みについての記事もなかなか面白い。 隔月掲載される FP 正会員のための継続テストは、本試験並みの難易度。今月はタックスプランニングだったが、評者は初めて合格点を取ることが出来なかった。

【レビューNo.1589】新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

イメージ
評価 ★★★ 橘玲氏の出世作である「黄金の羽根」。早いもので発刊されてから 15 年経つのだと言う。評者は彼の提言に従って、マイカーをやめ、生命保険を解約して全労済に入り、持ち家をしたもののそれは推定家賃から合理的な価格の中古マンションとするなどして、少しはマシな経済生活を送ることができた。さすがにマイクロ法人やパーマネントトラベラーは実行しなかったが w 本書は数年前に十数年振りに発刊された改訂版単行本を更にリバイスした文庫本である。基本線は変わってないが、面白いのはマイクロ法人についての著者の見解の変化だ。現在もそうだが、法人税制は個人に比べて有利であり、今後はますますそれが加速しそうな勢いである。そのため黒字であっても、法人の方が有利だと著者は気づいたようだ。あとは自己責任の世界だが、個人が資産を運用するための箱として、ゴミ資産管理法人を作る世界が来るのかもしれない。