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【レビュー№1427】太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで 下

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評価★★★ 一連の太平洋の試練シリーズの最終巻。太平洋戦争の影の主役であった米潜水艦隊やおなじみマリアナの七面鳥撃ち等々について史実に基づく描写が続く。興味深いのは冒頭のその潜水艦隊についての記載。潜水艦戦は最初から順調な立ち上がりとは程遠く、また戦死率も米軍全軍中結果最悪(22%)であったという。臆病な艦長達としばしば起こった同士討ちなど、初期の潜水艦戦は混乱そのもの。魚雷の性能も悪く、発射後発射管内で停止するようなことも起きる始末。実戦でも次々と敵艦を逃してしまうなど惨憺たる有り様だった。しかし、徐々にそれらの問題点が改善されついに1945年3月以降は南方から日本へは一滴の石油は届かなかったのである。

{レビュー№1426】満員電車がなくなる日

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評価★★★ 例によって 池田信夫氏推薦図書 であるが、氏としては珍しく【鉄分】関連であったので読んでみることにしたが、読んでいてこれは一度読んだことがあったと気がついた。いまから8年も前の発刊なのだが、あまりにも奇想天外な著者の提案(2階建て車両とホームも2階建てにするなど)に当時これは無いだろうと思い、紹介を見送ったのだろう。 しかし、あれから8年。確かに上野東京ラインであるとか、各線地下鉄相互乗り換えの拡充など、従来的な手法による輸送力拡大は続いているが、本書に書かれてあるような「鉄道のイノベーション」はまったく進んでないのではないだろうか? 著者はその原因を過度に抑制されている鉄道運賃にあるとしているが、 池田信夫氏の言うような時間帯別運賃制度 などは、 Suica が当たり前となった現代では可能性のある対応策なのだろう。

【レビューNo.1425】シン・ゴジラ

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評価★★★ 公開直後から爆発的に賞賛の声が高まったシン・ゴジラ。やや遅まきながら劇場に足を運んだが、かつてのゴジラ作品であればお客様の半分くらいが子供だったはずなのに、白髪の初老の方が目立つことにまずこれまでの作品とまったく違うのだなということを実感。 あまりにも多くのネタバレ情報にさらされていたので、ストーリー的にはまあこんな感じなんだろうと予想の範囲内であったが、一つ一つが全てリアリティを持って描かれているので異様に疲れる。 大日本帝国陸軍以来の伝統と思われる日本組織の癌である「みこしは軽くてパーがいい」を、痛々しいまで描いていてつらい。特に総理大臣臨時代理の「これ、ハンコ、どこに押したらいいの?」には、コーヒー吹いてイスからこけて屋根から落ちた。 エヴァであればアニメであるのでどこか空想の話として頭の中で片付けられることが、こうもリアリティを持って描かれると本当にこたえる。 名作なのだろうが、娯楽としての映画という観点からは★を一つ減じたい。ただ、それこそが庵野の目指したことなのだろうけれども。

【レビュー№1424】中央銀行が終わる日

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評価★★★ 例によって 池田信夫氏推薦図書 だが、著者が日銀元参事ということもあり金融行政と仮想通貨との対比ということに焦点が当たっているようであり、ブロックチェーンそのものを本書で理解しようとするとやや混乱する(要は金融行政にかかるところの記載が多く、かつやや難解)。 面白いのは中盤あたりで、著者がビットコインの設計が投機を促すようにされているのではないか?と看破していることだ。偶然目にした堀江貴文氏のビットコインについての感想は「 とりあえず投機しかないでしょ 」だっただけに、頷ける内容であった。

【レビュー№1423】ビットコインとはなにか?

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評価★★★ もはや昔話になりつつあるマウント・ゴックスの破綻直後に書かれたビットコインについての入門書。といっても、文量的には30分もあれば読める。 実は、最近アジア某所のビットコインがハッカーに襲われ、このためビットコインが約20%急落したと聞いて直近1年の値動きを調べたら、なんとその2割の下げを加味しても約66%上昇(円ベース)していることを知った。 しかし、 野口悠紀雄先生 もそうであったが本書の著者もまだ価値貯蔵手段としてはビットコインは不完全だと説く。 ビットコインについてまったく不知である方が初めて読む本としては、本書は最適なものだろう。

【レビューNo.1422】すべての疲労は脳が原因

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評価★★★★ 例によって 池田信夫氏推薦本 だが、 氏が指摘している様に カーネマンのファスト& スロー を読んだことがある人ならむべなるかなという内容。 要は肉体疲労などは存在せず、 脳が疲労しているのが医学的な理解の様だ。 鶏の胸肉を1日100グラム2週間摂取すると疲労回復に効果があ ると書いてあるが、 コンビニで売っているサラダチキン一袋相当なので入手もしやすく 、評者も早速開始した。 また、最新の iOSではiPhoneの画面のナイトモード設定 が できる様になっているが、 著者の提案を信じれば直ちに設定するべきだろう。 私も切り替えた。

【レビュー№1421】ブロックチェーンの衝撃

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評価★★★★ ビットコインのコアテクノロジーであるブロックチェーンとその可能性、世の中への波及性などについて、 経済学者の野口悠紀雄氏をはじめとした15の専門家が、 それぞれの立場から解説を試みている書。特に第3章については金 融機関関係者は必読だろう。そう遠くない将来に、 あなたの仕事は無くなってしまう可能性があるからだ。 その理由は是非ご自身でお読みになって理解いただきたい。 何れにしても、 インターネットかあるいはそれ以上のとてつも無いイノベーション が今起こりつつあることだけは、 今を生きる全ての人は理解するべきだろう。 もっともその先にある未来は、かつて 池田信夫氏が紹介したThe Economistの記事 による投稿の題名を真似れば、「 ブロックチェーンの核の冬 」が訪れるかも知れないのだが。