【レビュー№1273】金融法務がマンガでラクラクわかる本―楽しく読めて知識が身につく
金融法務がマンガでラクラクわかる本―楽しく読めて知識が身につく 評価★★ 小説家としての生活スタートさせていた時期の池井戸潤が、業界誌に連載記事を多数寄稿していたらしくいくつかの作品が単行本化されていることを知ったので手に取ってみた。 彼の作品は彼の出自である銀行員生活が色濃く反映されていることはみなさんご承知の通りだが、本作に見るように銀行の実務に習熟しているがこそ、それらは成し遂げられた創造物なのだろう。 ただし、発刊が2000年であり、現在のマネーロンダリング等々高度にコンプライアンスが強化された金融業界の常識からすると、やや時代遅れの内容も多くなってしまった(それは作者のせいではないことは、言うまでも無いが)ので、★をひとつ減らして二つとさせていただく。