【レビュー№1180】38歳からの相続
38歳からの相続 評価★★★★ 三菱UFJ信託銀行の個人財務アドバイザー(要は主として相続関連のご相談係)として長く活躍されている灰谷(ハイタニ)氏とおそらくその部下の方による共著なのだが、数ある ハイタニ本(失礼)の中でも本書は決定版なのでは無いだろうか? 4のケースについて、あたかも小説の様なストーリー(もっともこの仕事をしていると、事実の方が小説より奇なりということは往々にしてあるのだが)が進行。その合間合間でお二人による解説が入って、読者が相続についての知識や理解を深めていくという展開なのだが、恥ずかしながら今回の「ストーリー」のいくつかを読んでいて評者は落涙してしまった。それくらい、筋がよく出来ていたのでは無いかと思う。ちょっとやり過ぎとも思ったがw 評者は48歳だが、実は9年前に親が病に倒れており、実際には本書の題名にある通り38歳からこういったことを学ぶべきであった。 ぜひ、同じ年代の方には、他人事だと思わず本書を読んでいただきたい。