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【レビュー№1283】零からの栄光

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評価★★★ ある著名キャスターの ヨットでの太平洋横断中の遭難 に、荒天をものともせず出撃し見事救出したことで一躍有名となった自衛隊の 救難飛行艇US-2。 本書は、その製造メーカーである 新明和工業社 とその前身であり名機「 紫電改 」や 二式大艇 の製作 で知られる川西航空機社の歴史を描いた城山三郎による小説である。 一般には余り知られてない米軍機を圧倒した紫電改の性能とその実戦や、今回評者も初めて知ったのだが、実は真珠湾攻撃の第二波として極秘裏にハワイ空襲を行っていた二式大艇(航続距離はB-29すら上回ったという)、そしてそれらを創りだしていった人たちのドラマが展開していく。ある種男のロマンの物語だろう。

【レビュー№1282】ホット・ゾーン

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評価★★★★ 読書というものは難しいものだ。どんなに優れた本であっても、それを読むべきタイミングというものがある。例えば、先般ご紹介した「 マッサン 」の 自伝 も、いま読むことが読者にとっての喜びになるのだろう。 ご承知の様に、アフリカ発のエボラ出血熱がにわかにアウトブレイクの様相を呈しつつある。本書は何度か出版され絶版になった歴史があるようだが、当時から話題の書だったようで、いつだったか昨今は書評家としても名高い成毛眞氏に、強く本書の一読を勧められたことがあったが、その時はその気にならなかった。しかし、今は違う。いつ読むか?今でしょ! 本書はエボラ出血熱が人類への攻撃を始めたと思われる1967年から1993年までの出来事を、あたかも小説のように書き記してあるが、(一部名前が仮名になっているようだが)ノンフィクションである。おどろおどろしいエボラ出血熱発症後の患者の描写などは、評者も一字一句を読むことがためらわれるほど。 米国ワシントン近郊のレストンで起きた1989年のアウトブレイクの殲滅作戦が、本書の白眉なのであろうが、まさにハリウッド映画を見ているかのような緊迫感を覚えるのだが、これはまさに現実に起きた出来事なのである。 アマゾンジャパンにある方がレビュー を寄せておられるが、これを一読するとおおかた本書を概観することができるので、一読をお勧めする。一言だけ言っておくと、エボラは空気感染をしたとしか説明のできない事案が発生していた事実があるということだ。

【レビュー№1281】映画「るろうに剣心 伝説の最期編」

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評価★★★★ 我らが大友監督のたぶん「るろうに剣心」シリーズの最終作。前作の京都大火編があまりにも「つづく」感が強かっただけに、期待も高かったのだが、その期待を裏切らない出来だったと素直に思う。往々にして、何事も、期待が大きい時はそれを裏切る結果が多いものだけれども、いい意味でそうではなかった。 スピーデイで圧倒する活劇であることは前2作とまったく同じ。爽快なことこの上なし。 女性陣であれば、ラストの剣心のセリフでほっこりするのだろうか? さて、次の大友作品が何を描くのか?今から、楽しみ。もしや、 橘玲氏の小説 ではないだろうか?

(修正あり)【レビュー№1280】武智志穂と行くかわいい石垣島&八重山諸島

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評価★★★ 年末年始に石垣島を旅行予定であり、予習のため図書館に蔵書が無いか調べたが、石垣島の旅行に関してはこれ一冊しか無かったので借りて読んでみた。 評者はまったく知らないが、読者モデルとして有名な武智志穂さんが石垣島を中心とした八重山諸島の旅を案内するという趣の様子。 その手の本としては可もなく不可もなくの内容だろうが、ふと載っている竹富島の写真を見て気づいた。ここは ドラマ「ちゅらさん」のロケ地 ではないか?と。どんぴしゃりだった。ドラマ「 ハゲタカ 」好きである私にとって 大友監督 作品のロケ地に訪問する理由が、また一つ増えた。 (9/28修正)ちゅらさんはロケ地小浜島ですね、失礼しました。竹富島のご近所の島のようです。

【レビュー№1279】ウイスキーと私

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評価★★★★ 来週からいよいよ NHKの朝の連ドラは「マッサン」 が始まるのだが、予告編を見ていて気づいたのだが ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏とその妻リタ をテーマとしたドラマのようだ。 本書は、竹鶴氏本人が生前に日経新聞の「私の履歴書」に寄稿した自伝をまとめて刊行されたようだ。当初は非売品であり関係者以外には入手は困難な書物だったようだが、今般のドラマ化に際して復刻販売更にKindleでの電子書籍化もなされたことは喜ばしい。 ドラマの予習として読むのもよし、明治生まれの先人達の奇想天外な努力の道をたどるもよし、もちろんウイスキーとは何かを知るために読むのもよし。 余談であるが、ニッカウヰスキーと言えば、余市、余市と言えばスキーのジャンプ競技選手団と思い浮かべるが、その育成にも竹鶴氏が関与していたのには驚いた。

【レビュー№1278】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015

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評価★★★ 12年ぶりの著者の出世作のリニューアルということで、大きな期待を持って手にしたのだが、、、、 まえがきに著者も書いているように、本書は12年前の前作の検証から始まった企画のようだ。だから、前作を引用しながら時折注釈が入るという形式が続いている。 言葉は悪いが著者の懐古趣味的な作品となってしまっている。 著者は言う「本書のような”熱気”のある文章は、現在の私にはもはや書けません。」と。 思えば、読者である私も12年を経て、相当変わってしまっているのだろうが。

【レビュー№1277】〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義

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評価★★★ 池田信夫氏がレビューでずいぶんと高評価 をされていたので楽しみにしていたが、正直 カーネマン を読んだ後ほどの感動はなかった。 池田氏も引用されている「ニワトリとシャベル」の実験の話も、 カーネマン本 にも言及されていたので、ああそうなのかという感想しかなかった。 とはいえ、現代の認知神経科学の世界的権威の著書(正確には講義録)であるので、読んで損があるはずはない。このような人物が大統領生命倫理評議会のメンバーを9年も務めていたという米国は、やはり底力のある国なのだと妙なところで感心した。