【レビュー№1277】〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義


評価★★★
池田信夫氏がレビューでずいぶんと高評価をされていたので楽しみにしていたが、正直カーネマンを読んだ後ほどの感動はなかった。
池田氏も引用されている「ニワトリとシャベル」の実験の話も、カーネマン本にも言及されていたので、ああそうなのかという感想しかなかった。
とはいえ、現代の認知神経科学の世界的権威の著書(正確には講義録)であるので、読んで損があるはずはない。このような人物が大統領生命倫理評議会のメンバーを9年も務めていたという米国は、やはり底力のある国なのだと妙なところで感心した。

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