【レビューNo.1548】KINZAI Financial Plan No.388(2017.6月号 特集:女性目線でひも解くセカンドライフの意識と準備 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 6月 09, 2017 評価★★★ FP1級正会員の事実上の会報誌であるが、毎度のことながら気づきの多い内容だ。 例えばP48の「代償分割と生命保険」であるが、知らないと本当に間違ったアドバイスをしてしまいかねない落とし穴だ。 やはり有資格者は毎月精読するべきだろう。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
【レビュー№1258】これから3年 不動産とどう付き合うか 6月 08, 2014 これから3年 不動産とどう付き合うか 評価★★★★ 著者のことを知ってもう10年以上になるだろうか。今住んでいるマンションを購入する際にも、当時の著者の著書を読んで参考にさせていただいた(どの本だったか思い出せないが)。 最近はFacebookやTwitter等での発言を活発になさり、国交省の委員を務める一方、日経新聞等にも定期的に寄稿されるなど、ある意味旬の不動産業界関係者であることは間違いないだろう。 評者は著者の発言等をそうした媒体で恐らく絶えずチェックしているので、申し訳ないのだが本書に書いてあることに新味は無かった。だが、例えば著者らが中心となって国も動き始めている中古住宅評価の見直し等の動きを貴方が知らないのなら、本書は一読の価値がある。 刺激的な題名とは違い、まっとうな不動産(主として持ち家)入門書としてお薦めできるかと思う。 続きを読む
野口悠紀雄氏:インフレ目標2%は達成不可能 1月 27, 2013 以下は、動画中の野口悠紀雄氏の主張まとめ ((注)同氏の個人的見解でありますので、誤解の無いように。投 資等は自己責任でお願いします。) 1 金融政策は効かない、それが歴史の事実。お金を増やそうと思 っても、経済全体に需要が無いから増えなかった。 2 2%の物価上昇はできない。08年に原油価格が上昇した時に ただ一度だけ1%を超えたのみ。1%すらできるはずがない、2% はできない。 3 金融政策は加熱している経済を冷ますことはできる、がその逆 はできない。 4 インフレ期待が上がると、名目金利が上がる。よって金融緩和 によって実質金利が下がることはあり得ない。 5 株や不動産などが実体経済と乖離して上がるのがバブル。いず れ崩壊し経済が大混乱する。バブルは起こる(と思ったほうがいい )。今の株高もたぶんバブル。企業の収益と不動産の収益をチェッ クしておくといい。 6 今の円安は去年の10月からだ。となると、原因はユーロ危機 の一服と考えるべき。その証拠にイタリア国債の利回りが7%くら いから4%くらいに低下している。その動きと円安はほぼ連動して いる。 7 今の金融緩和の本当の目的は国債の消化であることは明白だ。 物価の話とかは仮面だ。国債の金利負担を低下させるためだ。いつ までできるかどうかはわからない。札割れが既に起きつつある。無 制限には金融緩和はできない。突破するためには、日銀引受しかな い、やるかどうかはわからない、が可能性はある。今の日銀法なら ノーと言えるが。だから日銀法の話が出ている。過去戦時中の日銀 法であれば、政府は日銀に国債の引受を命令できた。 8 このままになると、定期預金がチャラになるということで、国 民 は負担を負うことになる。戦後に現実にあった、また起こるという ことだ。ハイパーインフレではないが、100倍くらいのインフレ が起きるということだ。大変であることに変わりは無いが。どの程 度になるかは、わからない。終戦直後と違うのは、資本取引が自由 であるから、キャピタルフライトが起きるだろう。円安で国内イン フレがコントロールできなくなる危険性が強い。日銀の独立を破る ということは、そういうリスクが起きると考えるべきだ。 9 財政出動のために国債の金利を下げたいのだが、それが表立っ て言えないから物価上昇の話にすり替 続きを読む
(2020/11/8更新)推薦図書10冊 2月 19, 2017 かつて Amazonでレビューを書いていた が、こちらのブログでレビューを書くことにした。そこで10冊に絞って皆様にお薦めできる書籍をご紹介を申し上げたい。 1 反脆弱性 2 ファスト&スロー 3 文明と戦争 4 世界史を創ったビジネスモデル 5 臆病者のための億万長者入門 6 失敗の本質 7 奇跡の脳 8 イスラム2.0 9 オペラ歌手誕生物語 10 道は開ける 1(2018/2/26追加)は諦めてしまうほど長く翻訳が待たれたタレブの現時点での完成形作品。出世作「ブラックスワン」ではどちらかと言えば「リーマンショック」に端を発する金融の世界がターゲットとなっていたが、今回は医療や健康、糖質制限等々あらゆるベクトルにタレブ節が炸裂している。次回作の skin in the game も英語版は発刊されており、早期の邦訳を今度こそは期待したい。 2(2014/1/3追加)は長く待たれた カーネマンの自著の邦訳 。21世紀の古典として全人類必読書だろう。 3は2012年の個人的なベストワンだが、何故北朝鮮が核開発に血道をあげるのかといったことは、こういう本を読まないと理解できないだろう。 人類の歴史(というか先史時代が大半)200万年のうち99%の期間は、死亡率20%に達する戦争の時代 であったと説く衝撃の書。 4(2018/3/3追加)は、野口悠紀雄先生ならではの学際的ワールドが炸裂した快作。映画テルマエ・ロマエでしかハドリアヌス帝のことは知らなかったが、世界史苦手(特に受験で回避した人)な方にもお薦めかと。多様性とフロンテイアを失いつつあるアメリカは、ローマ帝国と同じ道をたどるのだろうか? 5 (2017/2/19追加) は、小生の心の人生の師匠である作家橘玲氏による、ごくごく普通の人向けへのお金(投資、持ち家、生命保険、国家破産への懸念への対応等々)についての入門書として秀逸 。著者によれば、年金問題も国家破産も何も怖くないのだという。 6(2016/2/13追加)は、おなじみの不朽の名作であるが、今般のアベノミクスの混乱を見ていて、相変わらずの日本の経済、社会、組織の旧態依然に頭が痛くなった。私も近々再読したいと思う。 7は、 TEDでも歴代で最も人気のあるプレゼンのひとつ でおな 続きを読む