拝金、堀江貴文
どうやら、ホリエモンの小説「拝金」は読んだ方が良さそうだな。金融日記さんのブログから。
(以下全文引用)
ホリエモンの「拝金」
しかしそれではなぜ僕はこの小説を読もうと思い、実際に読むにいたったのか。それはアノ池田信夫がこの小説を「おもしろい」と書いていたからだ。勝間和代も同様に「面白かった」とどこかで書いていたが、彼女は今後のビジネス・プランや相手が自分にとって有用かどうかによって、どうにでも言葉を紡げるタイプの人間なので、その感想はまったく当てにならない。銀座のやり手のホステスの言葉が当てにならないのと同じ理由で。しかし池田信夫が「おもしろい」と言った。これはただならぬことだ、と僕は思った。「小説としては稚拙でディテールの書き込みが足りない」という微妙に蔑む修飾句は忘れずに付け加えられていたのだが、それでも池田信夫が面白いと言うのは、やはりただならぬことだ。
そこで今日はたまたま時間があったのでこの前アマゾンで注文して、まだ箱からとりだされていなかった小説「拝金」
ベンチャー企業を創業し、株式上場により大金を得る主人公が、ITバブルに沸くビジネスの世界を走り抜けていく中で、目の飛び出るような高い酒を浴びるのように飲み、家賃が280万円もするマンションに住む。そして、何人もの美女の体の上を主人公はたんたんと通りすぎていく。まさに「男」の欲望が突き抜けていくのだ。それは爽やかでさえある。この辺はやっぱり実際に体験した人が書いているので、読んでいてとてもリアルで面白い。リアルすぎて現実感がないともいえるのだけれど。それに3時間ほどで読みきれる小説としては全体の構造もしっかりしていてなかなかよくできていた。また、随所にみられるビジネスのヒントもタメになるし、著者のメディア論もなかなか鋭い。
想定外の傑作、いや快作であった。