(追記あり)亀井金融相


政権交代の新閣僚の中で、ネット上で最も話題となったのは亀井金融相の就任だったろう。
事実、↓の記事は、昨日の日中長時間にわたってロイターのアクセス№1記事だった。

亀井ショックで銀行株急落、モラトリアムは新BIS規制の火に油

...亀井静香郵政問題・金融担当相のモラトリアム発言。
from Reuters: トップニュース -

中小企業や住宅ローンの返済猶予(モラトリアム)を就任会見で高らかに宣言した亀井金融相に、昨日朝よもやの記事が襲い掛かる。

アイフルが事業再生ADR手続き、2800億円の返済猶予要請

...アイフルは18日、「産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続」(事業再生ADR手続)を申請すると発表した。グループの負債総額約2800億円について、返済猶予を求める。
from Reuters: トップニュース -

それにしても、「モラトリアム」を主張していた彼が、認可貸金業者から「ほなら、やらさせてもらいます」と言われることになるとは皮肉な話だ。
もし、それを分かっている人がいて、彼を金融相にしたのだとすれば恐ろしい話ではある。

なお、池田信夫氏は亀井金融相について下記の記事を書いているので、ご紹介しておく。

亀井金融・郵政担当相という「爆弾」

国民新党代表の亀井静香氏が、金融・郵政担当相に内定した。取り沙汰されていた防衛相をはずされたのは、訪米したとき暴言を吐いたのが原因といわれるが、こっちのポストも大問題になるだろう。亀井氏は閣僚になる前から、さっそく中小企業に「徳政令」の発令を宣言し、日本郵政の西川社長の解任を要求するなど暴れている。 亀井氏は、闇金融の世界では有名人である。20年前、仕手戦で有名だった「コスモポリタン」の池田保次社長が「失踪」した事件で、亀井氏は重要参考人だった。池田は山口組の企業舎弟で、株の暴落で組からの借金...
from 池田信夫 blog -

(以下追記)
そんなことを書いていたら、今しがたとんでもないニュースが入ってきた。

返済金猶予制度、苦しくなる金融機関には公的資金も=金融相

 [東京 19日 ロイター] 亀井静香郵政・金融担当相は18日、ロイターなどのインタビューに応じ、法制化を進めている中小企業や個人による借入金の返済猶予(モラトリアム)制度によって経営が苦しくなる金融機関には、公的資金を注入すればよいとの考えを示した。

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