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【レビュー№1749】健康の正体

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健康の正体 評価★★★ このところ自律神経管理にはまってしまってこの方の本を立て続けに読んでいる。多作の方なので微妙なところで記載内容が変遷してるのは気になる(例えば、食物繊維の水溶性のものと不溶性のものとで以前の書籍と異なった記述となっている。重要な論点であり、残念だ。)。 しかし、現時点で著者の見解がまとめて書かれているのは本書なのだろう。 かれこれ約1ヶ月著者の主張に従って、諸々生活の流れを改善してきたが、近来無いくらいに体調は改善したことを感じられる。個人差はあるのだろうが、その点は書き記しておきたい。

【レビュー№1748】最先端医療の人生を変える7つの健康法

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  最先端医療の人生を変える7つの健康法 評価★★★ 自律神経にかかる権威的存在である小林弘幸氏の近著となっているが、実際には著者を含む7人のメンバーが、それぞれの専門分野からの健康法について書いている共著書。 小林氏は第一章の「自律神経と腸内環境の整え方」を担当しているが、その内容はこれまでの著者の既著のまとめとなっているので、繰り返し感はあるがこれはこれでわかりやすくていいのかも知れない。 他の著者の担当している部分も興味深いものが多いが、牛乳が体内で水素を発生させ老化防止や健康増進に効くと聞いて、早速まめに飲み始めてみた。 また最終章のダイエットについての部分はよくある運動をしようとか食事制限しようとかの話ではなく、いかに脳の機能をある意味だましながらやせるにはどうすればいいのか?という問題提起で、これまであまり聞いたことがないメソッドだった。などなど、健康に関わる医療の最前線ではこんなことが試されてるのか、ということを知るにはいい本なのかもしれない。

【レビュー№1747】ブロックチェーン革命[新版]

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  ブロックチェーン革命[新版] 評価★★★★ 以前にもレビューした 単行本版「ブロックチェーン革命」 の文庫本版であるが、発刊から3年間に起きたことについてアップデート(加除)されているのは、さすがの野口悠紀雄先生。 単行本ではあと10年かかるとしていた DAOによる企業 (起業)が、既に出現したと書かれており、この分野のスピード感もさりながら先生の現状への追随していくスマートさにも感心することしきり。 コロナによって、注目のリブラやデジタル人民元も一時停滞しているようだが、そう遠くない日に誰しもが巻き込まれるであろうこの革命の現時点での中身を知るには最高の一冊だろう。

【レビュー№1746】日本企業の勝算

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日本企業の勝算   評価★★★ 思いもせぬ政権交代があり 菅首相が就任した。報道などによると、氏の経済ブレーンの一人として著者アトキンソンの名が上がっている 。新政権発足と前後して「 地銀問題 」がクローズアップされるなど、何やら風向きが変わりそうに感じて、あわてて著者の近著を手にとった。不思議なことに著名な著者の近著にしては図書館での順番待ちもなくすぐ借りられたのだが、その理由はすぐわかる。わかりにくいのだ。おそらく著者は内外の膨大なレポート(その中心は中小企業白書であるが)を精査したようなのだが、それを読んで感じた著者自身の感情の高まりがあまりにも激しかったのか、わかりやすい日本語の文章になってない(と、英国生まれの彼に言うのも酷な話ではあるが)。だから、あまり人気になってなかったのだろう。 本書に書かれていることはただひとつ、日本には中小企業が多すぎる、それが経済低迷の唯一無二の理由であり、そこを改善しなければ日本経済に未来は無い、ということだ。そのことを様々なデータから繰り返し繰り返し強調されるので、読んでいると辟易とする。 まさか政権がいきなり中小企業いじめをするとは思えないので、その偽装のために地銀いじめをを始めたのだとすれば、それは高度な作戦と言えるだろうが、果たして真相はどうであろうか。

【レビュー№1745】安政五年、江戸パンデミック。

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安政五年、江戸パンデミック。 評価★★★★ 著者である立川談慶師匠は史上初の塾員(慶應義塾大学卒業生を指すテクニカルターム)真打ち落語家であり、評者の同窓同級生にして同じゼミに所属していたという縁がある。本書にもわずかにそのゼミ(農業経済学という経済学部としては異色な分野)の指導教授とのやり取りが書かれている。それを読んでいて、またまた世の中の縁というものを強く感じた。著者の卒論テーマが、長野(著者の故郷)の百姓一揆にかかるものであり、本書の内容と通じるものがあるからだ。いやはや、人生何が幸いするかわからない。30数年前に学んだことが活かされる時が、突然やってくるのだから。 人類の歴史は感染症との戦いだったことは間違いあるまい。まして、江戸時代の江戸は世界最大の人口を抱えたのだから、現代医療も無い時代、それはそれは生きていくことすら大変だったろう。著者も学生時代に講義を取っていたはずの 歴史人口学の権威でありスペイン風邪の歴史研究にも詳しい故速水融先生 曰く、「江戸は人口の蟻地獄」だったのだから。 そんなとてつもない江戸の街を、意外にも江戸っ子たちは風に吹かれる様に軽やかに駆け抜けていた風情を描いたのが本書だ。 当時の感染症はコレラ、今はコロナとなぜか病名も似ているのも何かの因果か。 時に数万人もの死者を出していた感染症の中であっても、意外にも江戸(時代)の人々がおおらかに生きていたのは興味深い。それに対して、いまわれわれが、ステイホームや在宅勤務と称して家に閉じこもり、わずかに出かける時もおびえながらマスクをして歩いているのはなぜなのだろう(なお、評者は識者の見解を信用し、外出時戸外を歩いている時はマスクをしていない)。 巻末に年表が記載されているが、歴史的な事件、事象と、感染症の発症時とが合致していることも新しい発見だった。歴史を動かすのは生きるか死ぬかの決断を迫られた時なのだろう。

【レビュー№1744】昭和20年8月20日 日本人を守る最後の戦い

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評価★★★★ 本書の単行本は昭和56年の発刊だそうだが、我が家の机上に置いてあったと記憶する。評者の母が、本書で描かれている内蒙古の張家口からの引き上げ一家の一人だからだ。 評者がこよなく愛する「キスカ島撤収作戦」とは違い、本作戦(内蒙古、張家口からの邦人4万人脱出作戦)では敵(ソ連軍)味方共に実に多くの将兵が戦死ないし負傷されている。この方々の尊い犠牲なかりせば、今日私はこの世に存在してないのだ。40年近く前に読んだ時もそうであったように、今回も本書を読みながら感謝の涙が止まらなかった。 かつて母から聞いた「無蓋貨車に乗って天津まで何十時間もかかって運ばれたが、沿線を守っていた日本兵がリンゴを投げ入れてくれた」との逸話も紹介されていた。その兵隊さんは、ご無事にご帰国できたのであろうか?それとも?敗戦後の昭和20年8月20日に、命をかけて4万人の邦人を守り抜いたみなさんに、この場を借りてお礼申し上げたい。 あと長く眠りついていたこの本を文庫本で復活頂いた出版元にも、感謝申し上げたい。

【レビュー№1743】歴史群像 2020年 08 月号

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評価★★★ たまたま近所の本屋でボーッと眺めていたら、キスカ島へ向かう第一水雷戦隊の旗艦軽巡阿武隈以下の艦隊の絵が目に飛び込んできて、ほぼ即買いしたのだが、なかなか読み切れなかった(実はまだ全ページを読んだわけではない)。 なんせ、戦国大名からノルマンディー上陸作戦に至るまで、非常に幅広い時代の「戦争」を取り扱ってる雑誌で、頭を切り替えて次々とやってくる記事を読むのが、結構くたびれるw 冒頭の太平洋戦争末期の志布志湾本土決戦準備(米軍上陸阻止作戦、終戦により準備だけで発動されず)は、初めて聞いた話で驚いた。下手をすると志布志を橋頭堡とした米軍が昭和20年の10月には宮崎平野に上陸をしていたわけで、私の父母の故郷は灰燼に帰していた可能性が高い。 お楽しみの「詳解 キスカ島撤退作戦」はここまで史実に基づいた説明を聞いたのは初めてな気がする。また、本記事のおかげで 防衛省の戦史研究書籍が全文公開 されていることを知ったのもありがたい発見だった。