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【レビュー№1737】六角精児「呑み鉄」の旅

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評価★★★ NHKのBSで「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」という番組がある。俳優の六角精児が缶ビール片手に乗り鉄ならぬ呑み鉄をするというストーリーなのだが、それは実は氏の長年の日常茶飯事であったと本書を読んで初めて知った。羽田空港で振ったサイコロの目で、どこへ飛ぶか決めて乗り鉄もとい呑み鉄をしてきた自由人である氏の鉄道趣味回顧録といったとこだろうか?といっても、構えたところは一切なくて、その書きぶりも自由気まま。各章ごとに載ってる路線図に乗ってる線区のことを詳しく書くのかと思いきや、SLで有名な真岡鉄道などは、たった一行で終わっているwww 巻末のダーリンハニー吉川との対談はやや余分な気が。最後まで六角さんらしく酒の香り漂わせながらのんびりとして欲しかった www

【レビュー№1736】新幹線大爆破

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評価★★★ 東京を出発した東海道新幹線博多行き列車に対する爆破テロをめぐる犯人と新幹線司令との双方の葛藤を描く硬派映画。今となっては懐かしさしか感じない開業当時から走っていた0系新幹線が大活躍するのも、昭和の人間としては嬉しい。列車無線や公衆電話なども、もはや文化遺産的な位置づけとなってしまうのだろうか。 高倉健(犯人)と宇津井健(新幹線司令)という二人の健が見えない中で対峙するわけだが、個人的には断然新幹線司令の宇津井健に感情移入してしまうのは、鉄オタと社畜として仕方ないところだろうか。 模倣犯を警戒した国鉄の協力が得られず、一部ミニチュアによる撮影となっていたりするのは残念だが、冒頭のSL貨物列車爆破シーンと言い本邦映画の中では空前の鉄道アクション映画と言えるだろう。

【レビュー№1735】自分でできる! 遺産分割調停・審判の進め方

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評価★★★ ひどい本である。「自分でできる」と題しているが、本書を読んで相続にかかる調停を自分一人でできると思う人は余程のお人好しだ。 その証拠に本書の終章近くでは、そうならないために遺言を書いておけ、という提言になっており、終章は困ったら弁護士に相談しよう!というお決まりのパターン。 ただし、世間であまり知られてない調停の実態を平易に解説した本としては評価できる。

【レビュー№1734】だから古典は面白い

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評価★★★ 野口悠紀雄先生は、こういったご本業から外れた書物になると、途端にその普段はうかがい知れない超絶なる博覧強記ぶりが発揮されるのだが、本書もとにかく凄まじい。なんせ、ドラッガーより聖書を読めとか、普通の人では絶対言えないだろう。 まえがきに、「この本をずっと書き続けていたかった」と書いてあるが、野口悠紀雄先生の正体を垣間見た気がする読後感だった。

【レビュー№1733】身銭を切れ

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評価★★★ タレブの近著。今回のコロナ騒動で大いに乱れたとの評判が定着してしまった感があるが、本書も相変わらず論旨がどこへ行っているのか何を言いたいのかさっぱりわからない点が、前著以上にますます加速している。 我慢して2度ほど読んだが、唯一これはと思うのが、彼が「少数決原理」と読んでいる考え方だ。 例えば、遺伝子操作された大豆とそうでない大豆。おそらく多くの人はどちらも気にせず食べるだろうが、実際にはごく少数の「気にする人」の意見が最終的には全体を左右してしまうのだとタレブは言う。 世界中に巻き起こった新型コロナによる混乱の理解にも役立つ考えだと思った。

【レビュー№1732】中国が世界を攪乱する

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評価★★★★ 元々、米中対立に関して予定していたものを急遽コロナ関連を含めて取りまとめた野口悠紀雄氏の新著。 著者は近時、音声入力による「多作」を行なっているが、今回についてもそれが活かされた形か。刊行直前に大幅な軌道修正をしたと思われる。著者は既に後期高齢者であるにも関わらず、衰えることなくチャレンジングスピリットを失わないことに改めて敬意を表したい。 過去の著作で、悪く言えば中国ITマンセー的な立場も感じさせていた著者だが、今回はその中国に対して全否定とも言える立場に転換していることは、特筆すべきだろう。 氏の推測からすれば、当初の本書の主テーマであった「米中対立」は中長期の課題どころか、終わることの無い最終戦争的な問題となるようだ。 明日までは、Kindleで無料で読めるが、仮にそれ以後お金を払ってでも読んでおいた方がいいだろう。

【レビュー№1731】談志語辞典

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評価★★★ 前にも書いたとおり 、 著者は評者と大学同期同窓で、同じゼミ(経済学部食糧問題専攻) に所属していた。 昨今、驚くべきスピードで新著の発刊を続けているわけだが、本書は他とは若干体裁を変えて「辞典」という形式を使って著者の師匠である立川談志と著者立川談慶自身の奮闘録とその時代背景を呼び覚ましてくれる興味深い読み物。執筆当時の著者のFacebookを見ていて、いかに本書に著者が熱意と力を入れて書いていたか知ってはいたが、その努力が結実していること間違いない。といっても、そこかしこに笑いと懐かしさが散りばめられているのはさすが(ただし著者にとっては苦難の記憶なのかも知れないが)。 もはや昭和も遠い昔の時代となってきたが、そのうち平成もはるか彼方に消え去るのだろう。本書は結果として、昭和と平成の記憶をたどる面白い読み物となっている。