投稿

【レビュー№1733】身銭を切れ

イメージ
評価★★★ タレブの近著。今回のコロナ騒動で大いに乱れたとの評判が定着してしまった感があるが、本書も相変わらず論旨がどこへ行っているのか何を言いたいのかさっぱりわからない点が、前著以上にますます加速している。 我慢して2度ほど読んだが、唯一これはと思うのが、彼が「少数決原理」と読んでいる考え方だ。 例えば、遺伝子操作された大豆とそうでない大豆。おそらく多くの人はどちらも気にせず食べるだろうが、実際にはごく少数の「気にする人」の意見が最終的には全体を左右してしまうのだとタレブは言う。 世界中に巻き起こった新型コロナによる混乱の理解にも役立つ考えだと思った。

【レビュー№1732】中国が世界を攪乱する

イメージ
評価★★★★ 元々、米中対立に関して予定していたものを急遽コロナ関連を含めて取りまとめた野口悠紀雄氏の新著。 著者は近時、音声入力による「多作」を行なっているが、今回についてもそれが活かされた形か。刊行直前に大幅な軌道修正をしたと思われる。著者は既に後期高齢者であるにも関わらず、衰えることなくチャレンジングスピリットを失わないことに改めて敬意を表したい。 過去の著作で、悪く言えば中国ITマンセー的な立場も感じさせていた著者だが、今回はその中国に対して全否定とも言える立場に転換していることは、特筆すべきだろう。 氏の推測からすれば、当初の本書の主テーマであった「米中対立」は中長期の課題どころか、終わることの無い最終戦争的な問題となるようだ。 明日までは、Kindleで無料で読めるが、仮にそれ以後お金を払ってでも読んでおいた方がいいだろう。

【レビュー№1731】談志語辞典

イメージ
評価★★★ 前にも書いたとおり 、 著者は評者と大学同期同窓で、同じゼミ(経済学部食糧問題専攻) に所属していた。 昨今、驚くべきスピードで新著の発刊を続けているわけだが、本書は他とは若干体裁を変えて「辞典」という形式を使って著者の師匠である立川談志と著者立川談慶自身の奮闘録とその時代背景を呼び覚ましてくれる興味深い読み物。執筆当時の著者のFacebookを見ていて、いかに本書に著者が熱意と力を入れて書いていたか知ってはいたが、その努力が結実していること間違いない。といっても、そこかしこに笑いと懐かしさが散りばめられているのはさすが(ただし著者にとっては苦難の記憶なのかも知れないが)。 もはや昭和も遠い昔の時代となってきたが、そのうち平成もはるか彼方に消え去るのだろう。本書は結果として、昭和と平成の記憶をたどる面白い読み物となっている。

【レビュー№1730】これからの会社員の教科書

イメージ
評価★★★ 氏のライブドア(当時)退職記念オフ会に参加したのはいつのことだったろうか?いつのまにかプロリーマンに上り詰めた著者。 前著 でも感じたが、著者は心の底から社畜なのだと思う。言わばキングオブ社畜だ。本書に書かれてあるまでに社畜道を貫くのは、正直相当程度難易度は高いと言えよう。だからこそ、著者は輝かしい成果を上げたのだろうが。 若い方にはうっとおしいことばかり書いてあるのかも知れないが、社畜道 32 年の評者にとっては、違和感の無い話ばかりだった。

【レビュー№1729】イスラム2.0

イメージ
評価★★★★★ 正直なところこれほどまでにイスラム教が恐るべき宗教であるとは、この本を読むまでまったく知らなかった。そういう意味では平和ボケの日本人にとって、本書は必読書であろう。なぜなら、本書にも書かれている通り、イスラム教徒人口は他を圧倒する勢いで増加しており、2070年には世界人口の3人に1人がイスラム教徒になろうとしているからだ。そのイスラム教の教義と現状についてわかりやすく解説してあるのが本書なのだが、読めば読むほど恐ろしくなる。 本書に『一人で外を出歩く女はどのような服装をしていようと「ふしだらで尊厳のない奴隷女」「売春婦」であり、ゆえにそのような奴隷女は触ろうとレイプしようとなんら問題はない、と信じているイスラム教徒男性は少なくありません。』との記載がある(ちなみに、本書の著者は女性である)。これだけ読んでも、いかにイスラム教徒の人生観は我々とはもって非なるものであることが容易に理解できるだろう。 本書の題名である「イスラム2.0」の2.0とは、従来であれば過激な思想はある程度イスラム法学者らによって制御されていたのだが、インターネットの世の中となり誰もが直接コーランの教えそのものに触れるようになった結果、いわばキリスト教における宗教改革のようなものが起きていることを指している。そしてその思想と行動は過激になる一方なわけだ。なにせ、コーランには「現世はたわむれ、あそびにすぎない。来世こそが本当の生。」とあるので、来世で天国に行けるようひたすらコーランの教えに忠実になるのがイスラム教徒にとっての最重要課題なわけである。だからこそ、自爆テロなども容易に肯定化される(一族みな自爆テロで果てる事件なども起こっているようだが、彼らにとっては悲劇でなく喜びなのかも知れない。)。 そしてそのコーランには「神の勝利は近い」と記されていることから、イスラム教徒はイスラム教による世界征服は必ず実現されると信じているのだそうだ。 この様な背景を理解しないと、例えば「ソレイマニ暗殺作戦がなぜ行われたのか、それをなぜトランプが認めたのか(彼がそれを理解しているかどうか疑問ではあるが)」といったことについて間違った判断をしてしまうのではないだろうか。 いま、世の中はコロナウイルス一色になっているが、本書を読んでイスラム教徒の方がはるかに恐ろしい存在に思える。

【レビュー№1728] グレンチェックのネクタイ

イメージ
評価★★★ これまた松屋銀座宮崎バイヤー推奨品(松屋銀座アトリエメイドのFacebookで紹介) 。グレンチェックのネクタイは遠目からはシルバーに見えるとのことで、ネイビーのスーツとの相性が最高なのだそうだ。確かに洒落っ気のあるコントラストになるのは感じる。

【レビュー№1727】LACOSTE ビズポロ(長袖)

イメージ
評価★★★★ 松屋銀座の宮崎バイヤー推奨品 の一つ(リンク先の著書にて紹介)。 通常のビズポロは(例えば評者が以前に購入したもの、一枚5千円)アイロンがけができないと思うのだが、このラコステのビズポロはアイロンがけをすることができる。だから、文字通りビジネスに着ていくときは軽くアイロンがけすれば普通のワイシャツと見た目はさして変わらない(宮崎バイヤーもその様な使い方を推奨)。そして普段はノーアイロンで軽く着ればいいので、オンオフ兼用の非常に使い勝手がいい。お値段は張るが、それだけの価値はあると思う。 本家ラコステのポロシャツ同様、着心地も快適なのもうれしい。