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【レビューNo.1709】アウトルック最速仕事術

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評価★★★ 二回読んで会社に置いてきた。そういう使い方をするノウハウ本だろう。 アウトルックならではのショートカットキーを10覚えろ!という内容の薄い本だが、多くの方がアウトルックを否応無く使っている中で、その使い方についての指南書がこれまで無かったのは著者が指摘するように事実であろう。だから一定の存在意義は本書にはあるのだろう。 本質的には今どきアウトルックに依存せざるを得ない化石のようなシステムの中に囲まれている人が、かように多いということが問題なのだろうが。

【レビュー№1708】リスト

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評価★★★★ アニメ ピアノの森 でお馴染みの 反田恭平 のデビュー盤。彼は1994年生まれの弱冠であるが、本盤の録音は2015年なので彼がわずか21歳の時のことなのだ。そんな若いピアニストが(一応日本の)メジャーレーベルからデビューできることが既にして普通ではないだろう。彼の他の盤でもそうだが、本盤もコンサートを意識した楽曲群なのだろう。そういう意味では超絶技巧練習曲第4番が終曲であり残りの2曲はアンコールなのだろう。そう思えば、本盤の演奏は極めて違和感が無い。二曲目の愛の夢あたりでは空間に溶け込む様な水彩画を見るかのような演奏だが、「超絶技巧練習曲」あたりでは別人の様なダイナミックな演奏だ。かつてサイトウ・キネン・オーケストラを「ばかに上手いN響」と揶揄した方がいたが、反田氏の場合はテクニック的には「ばかに上手いN響」レベルはとうに超えている。これからのますますの活躍を期待したい。

【レビュー№1707】月の光~リサイタル・ピース第1集

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評価★★★★ NHKアニメ「ピアノの森」 の放映が終わった(現在再放送中である)が、最後の最後で主人公一ノ瀬海(とその師匠である阿字野壮介)の「音源」が 反田恭平 であることが明かされた。過日放映された「音源」ピアニストたちが出演したテレビ番組で、初めて反田氏のことを知ったのだが、テクニックが優れているのは当然として日本人ピアニストでここまで知情意が高いレベルで演奏できる人が出現したことに驚いた。力づくでバンバン弾くピアニストが(男女を問わず)最近は流行っているように見受けられるが、そういう世界とは一線を画しているのだ。彼は現在でもまだなお弱冠24歳であるのに、大人のような落ち着きも感じさせる。本盤の演奏を聴いての感想も同じである。選曲も実にいい。真の「一ノ瀬海」のこれからの羽ばたきをぜひ楽しみにして見つめていきたい。

【迷著迷盤再読再聴№2】ザ・ラスト・レコーディング

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評価★★★★★ 先日より開始した「 迷著再読シリーズ 」であるが、音楽についても随時書きたいので、件名を変更したいw ということで本盤であるが、かつて 評者がレビュー したようになんといっても終曲のワグナーの「愛の死」が絶品である。本盤の録音は死のわずか数日前まで自宅にて行われたとのことだが、ここには老いや死などを感じさせるものは微塵も無い。本当に彼は最後のヴィルトーゾだったのだろう。かつて晩年の来日時のコンサートの評論として吉田秀和が「 ひびの入ったホロヴィッツ 」と揶揄して(確か同評論は大学入試の問題文としても採用と記憶)いたが、そのようなそぶりはいささかも感じられない。死を前にして神が与えた最後の光だったのだろうか。

【レビュー№1706】平成はなぜ失敗したのか

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評価★★★ この前にレビューした同じ著者の「 戦後経済史 」の続編の位置付けと思われるが、「 戦後経済史 」が小泉政権までを扱っていることから特に本書の冒頭部分では同書と重複して掲載されている記載が多い。例えば、第一勧銀(当時)の宮崎会長と日債銀(当時)の窪田会長の「犬死」についてはほぼ同じ文量書かれており、著者の同事案についての怒りの深さを感じる。 本書については既に 池田信夫氏がレビュー (全文は有料メルマガでしか読めないが)しているが、氏が指摘する様に供給サイドだけでなく需要サイドについても「平成の長期停滞」の原因があるのだとすれば、令和の時代は(これまでもそうだったかも知れないが)経済(学)にとって未知なる航海を試されるのであろうか。

【レビュー№1705】戦後経済史

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評価★★★★ 著者がしばしば言及する1940年体制史観の集大成。本書は著者自身が4歳の時に体験した東京大空襲(著者の家族は遠方への退避が叶わず、からくも最後の最後に死を覚悟して防空壕に逃げ込みかろうじて生き延びるが、同じ防空壕に先に逃げ込んだ人の多くは酸欠で死亡していたそうだ)のシーンから始まるが、あたかも昨日のことであったかのように明瞭な文章で書かれており圧倒される。東京大空襲から小泉政権までのことが本書の守備範囲だが、小泉政権については切って捨てるかのようにほとんど成果が無かったと断じている。このようなことが書けるのは、著者をおいて他にはいないだろう。著者が幼少から学生時代、大蔵省の官僚時代、学者時代に実際に体験したことと史実とかがパラレルで展開しており著者の意図(まえがきに書いてあるが)に反して、読み物として非常に面白い(事実上の著者の自叙伝となっている)。昭和も遠くなり平成もあと数日で終わるが、来る令和の時代を無にしないようにとの著者の悲痛な願いが全文から伝わってきた。

【レビュー№1704】お金の流れで読む 日本と世界の未来

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評価★★ 投資界のカリスマなどと言われているジム爺であるが、最近のメディア等での発言は明らかにコマーシャルベースのものが多いのは、皆が認めるところでは無いだろうか。 かつての 世界一周本 などでのみずみずしさが、意図的かどうか別にせよ失われてしまったのは残念な限りだ。 本書も厳しい評価を付けざるを得ないだろう。この本で述べられている個別セクターや個別国への投資判断は、彼の主観でしか無いのだから。 唯一読んでためになるのは、第5章あたりか。 おなじみの「投資で儲けたら、しばらく海にバカンスにでも行け」や「投資家に必要なのは、ほとんどの場合「何もしない」ことなのだ」など、わずかに彼ならではの投資の箴言が垣間見える。