投稿

【レビュー№1701】週刊東洋経済 2019年3/23号 [雑誌](不動産バブル崩壊前夜)

イメージ
評価★★★ ついついネット広告のおどろおどろしい表紙に騙されて買ってしまったが、書いてあることはほとんど評者にとっては既知のことだったので、以前ご紹介したダイヤモンドの事実上の「スルガ銀行特集」の様な衝撃さはまずないと言っておこう。 唯一新ネタと思えたのは、オープンハウス社の安売り戸建についての言及か。おなじみ長嶋修さんが、厳しめのコメントをされているのが目を引いた。 なお特集とは関係無いが書評の記事で、橘玲氏の「もっと言ってはいけない」や猪谷千香氏の「その情報はどこから?」が紹介されている。

【レビュー№1700】週刊現代別冊 おとなの週刊現代 2019 vol.1 死後の手続きはこんなに大変です

イメージ
評価★★★ こちらの週刊誌の特集号が一時 Amazon のランキング総合 22 位になっていたそうである。世はまさに一億総終活時代なのだろう。ご自身がそうである方、親御さんがそうである方を考えれば、日本の全人口の半分くらいが直面している問題なのかもしれない。 本書は終活の入門書としてはお手頃だろうが、細かいところで疑問なところが無いわけではない。例えば、健康保険は国民健康保険に入っていることを前提に書類の事例が紹介されているが、普通に本書のターゲットとなる方であれば、後期高齢者保険の被保険者であるはずだ(実は国保とは微妙に違いあり)。その辺については、 以前評者がご紹介した本 には詳細に後期高齢者保険の被保険者の場合の対応方法について記されている。 毎度申し上げているが、いかに信頼できる専門家にこういったことを相談できるかが、鍵と言える。何事もそうだろうが。

【レビューNo.1699】自衛隊の今がわかる本

イメージ
評価★★★ 普段、 国防関係のTwitter上の個人的なリストでフォローしている方 の近著。著者は軍事フォトジャーナリストの方で、映画「亡国のイージス」や新劇場版エヴァンゲリヲンのミリタリー部分の助言もしているそうだ。題名通りで、これ一冊読めば(画像も多いので、見ればという感じもするが)自衛隊の現状認識はほぼ完璧であろう。自衛隊の現状の最大の問題点は人手不足だと著者は言う。当たり前だが日本国全体の問題点と同じであった。

【レビューNo.1698】Tannhaeuser

イメージ
評価★★★ 評者は大学時代に大学の合唱団に所属していた。偶然、4年の卒業時の春休みに、エキストラとして二期会のオペラ出演のお話があった。その時の演目がこのワグナー「タンホイザー」である。したがって、本曲の最初から最後まで評者の頭の中に(あの分厚いスコアで何十日も稽古したのだから当たり前だが)、叩き込まれている。 残念ながら本演目の動画記録はあまり恵まれていないようだ。近所の図書館に シノーポリ版 (実はこの版でタイトルロールを歌っているリチャード・ヴァーサールが上記の二期会上演の際には来日、よって本物を稽古の時から評者は見てはいた)が所蔵されているが、あまりに前衛的な演出に嫌気がさしていたので、Amazonで評価の高い本盤に期待して購入したのだが、本盤も負けず劣らずの前衛的演出。冒頭部分はテレビでは放映不能であろう。 タイトルロールを歌うヴェンコフはあまり聞いた記憶のない歌い手だが、可もなく不可もなくか。やはりワグナー歌いとしてルネ・コロは空前絶後のヘルデンテノールであったと認識を新たにした。領主役のハンズ・ゾーテイン、ヴォルフラム役のベルント・ヴァイクルはまだまだ若い時期だったようだが、この頃から十八番役だったか。ヴェーヌスとエリザベートを同じ歌手が歌うという演出だが、人間には二面性があるということの問いかけか? 決して本盤は悪くはないが、やはり本演目の完璧な動画記録はいまだ存在しないようであることが確認できるだろう(カラヤン指揮版の録画が残って欲しかった)。

【レビューNo.1697】フォブチェーン

イメージ
評価★★★ 例によって、松屋銀座宮崎バイヤーご提案の一品。こちらはフオブチエーンと言って、元は懐中時計時代に時計とベストや上着とを結ぶための鎖だったようだが、今日ではこのチェーン単独でファッションの一部となっているようだ。確かに、単にベストを着用しているよりは、たったこれをつけるだけでどことなくオシャレ感が出るのは嬉しい。

【レビューNo.1696】リネンハンカチ

イメージ
評価★★★ 松屋銀座の宮崎バイヤー曰く、男のハンカチは白の麻で決まりだそうである。なかなか市中のお店では売ってないので、もしやと思い Amazon で覗いたらこちらに出くわして、三枚購入。木綿でなく麻というところが宮崎バイヤーらしいが(氏はポケットチーフも麻を推奨)、確かに麻の方が肌触りが実は良かったり、水分を拭いたりするのにも良いように思う。パッとポケットから出る白いハンカチ、確かに外から見ると清新な印象を与えそうだ。

【レビューNo.1695】モラル・エコノミー:インセンティブか善き市民か

イメージ
評価★★★ 例によって 池田信夫氏の紹介 された経済学者(と言ってもかなり心理学に近い感じがした)の方の 200 数十ページ足らずの著書なんだが、なんとも難解。タレブやカーネマンの時もこんな読書感だったが、今回もそれに勝るとも劣らない。その理由は カーネマン本のレビューに評者が書いたのと同じ理由で、書かれていることがことごとく直感に反する からだろう。乱暴に言えば、著者は価格(市場)で解決しようとする在来経済学を全否定しようとしてるのだから。ただ、言われてみれば自らにも利己的より利他的な判断で行為する(家族のために #sck するなど w )ことはあるわけで、実は著者の主張が正解なのかもしれない。インセンティブ(金)で解決するのは難しいと説く著者。うなづく人は意外に多いのだろう。