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【レビューNo.1535】歴史のなかの中島飛行機

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評価★★★ たまたまFacebookのフレンドの方に本書の増補改訂出版の情報を教えていただいたところ、地元図書館で何故か直ぐに蔵書がなされたので読んでみることにした。 前半は中島飛行機のというよりは日本の飛行機の黎明期の話が記されており、まさに命がけで飛行機に挑んだ(外国人法人問わず多くのパイロットが殉職)男たち(女性もいらしたが)の物語。中段あたりから中島飛行機というより中島知久平氏の歩みの記録ということであろうか。興味深いのは、冒頭にある太平洋戦争開戦当日の逸話だ。中島知久平氏は開戦の報を聞いて周囲に「これで日本はダメだ(敗戦は必定だの意)」と語ったのだという。 無謀な日米開戦の是非について語るのは本書の趣旨では無いのであるが、そういう考えを抱いていた氏が、どのような気持ちでその悲運に立ち向かっていたかと思いながら本書を読むと、胸が熱くなる。

【レビューNo.1534】KINZAI Financial Plan No.387(2017.5月号 特集:わがまちの地方創生

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評価★★★ ついにFP技能士正会員の月刊誌にまで地方創生が特集される時代になったようである。冒頭の石破前地方創生大臣の講演書き起こしがなかなかに面白い。 石破氏はこのテーマで新著 も出ているようだが、安倍さんの天敵ということで今は冷や飯食いのようだが、ポスト安倍のお一人ではあるのだろうからそのお話を聞いておくことは損では無いだろう。

【レビューNo.1533】私記キスカ撤退

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評価★★★ あれほど映画「太平洋奇跡の作戦キスカ」を愛する評者であるにも関わらず、この阿川弘之の短いが渾身の検証の作の存在をつい最近知った。今はKindleでしか入手は困難のようで、図書館から取り寄せた一冊は、紙が赤茶けて変色しており1988年6月第1刷と記してあった。偶然だが、評者が社会人一年生の頃に世に出た文庫だったようだ(書中の各作品の初出はそれ以前ではあるけれども)。驚くことに作者は実際にアッツ島キスカ島への訪問を計画するが、無人島であるキスカ島へは行く術が無く当時は週に2回飛んでいたという民間機でアッツ島へ渡航(ちなみに Wikipediaによれば現在はアッツ島は渡航が厳しく制限されている ようであり、そのこと自体が貴重なことになってしまったようである)。その往路で空からキスカ島を見ることができたという。しかも、事情を話した機長(実は、民間機はある個人が経営していた航空会社であり、通常では考えられない自由が利いたようだ)のはからいで、島の上空を低空で何度か旋回しつつ通過したのだという。 等々、の興味深いエピソードが散りばめられている。題名作以外にも多数の戦争関連短編が収められているので、そういった方面に関心のある方は読んで損は無いだろう。

【レビューNo.1532】brother プリンター A4 インクジェット複合機 MFC-J737DN FAX/子機1台付き/無線LAN

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評価★★★ ずっとブラザーのFAX、コピー機、プリンターの複合機を使い続けているのだが、6年使った前のモデルが寿命が来たようなのでついに買い替え。モデルチェンジの度にインクカートリッジの型が変更になっているのは大人の事情なのかどうか知らないが、それ以外については可もなく不可もなし。さすがにこの6年間の正常進化でプリンタのスピード等は大幅に高速化されている様子。かつ操作についても液晶画面へのタッチが原則なっているようでUIは改善されている。売り物のWi-Fi接続についてはPC本体から離れているようなお宅であれば使い道もあるのだろうが、うさぎ小屋2.0の我が家には無用の長物であった。iPhoneからの直接Wi-Fi接続による印刷も実験してみたが、印刷レイアウト等はまだまだという感じがした。

【レビューNo.1531】現金の呪いーー紙幣をいつ廃止するか?

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評価★★★ ロゴフの新著ということで一体どういう内容なのだろうかと期待しつつも、まったく予断及び事前情報無く読み始めたが、要は高額紙幣の発行を止めたらどうか?という提案である。 例えば、日本語版まえがきに書いてあるが日本の通貨流通高のじつに90%以上が一万円札が占めているのだという。これは我々一般国民の生活実体からすると、著しく乖離したものだと思わざるを得ない。犯罪や脱税等の不正蓄財に莫大な現金(とりわけ高額紙幣)が使われており、また、現金の発行残高が膨大であるがゆえに中央銀行によるマイナス金利政策の効果が所期の目的を達することができない、というのが著者の見立てだ。それに対する、著者の提案は時間(例えば5年から7年)をかけてまずは高額紙幣(日本円なら一万円札、米ドルなら100ドル札)の発行を停止せよというものである。氏の試算によればシニョレッジよりは高額紙幣発行停止で得るメリットの方が、はるかに大きいのだという。 個人的な直感としては、なかなかに実現可能性が低い策ではないかと思うが、頭の体操としては面白いのかも知れない。

【レビューNo.1530】捨てられる銀行2 非産運用

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評価 ★★★ ベストセラー「捨てられる銀行」 の続編。森金融庁長官がこの記者を使って自ら代弁させている感がありありの書と言ってしまうのは穿ち過ぎなのだろうか。 今回は悲惨運用もとい資産運用についての話であり、 詳しくは専門家である厭債害債さんが早速にレビューされているのでそちらをご覧頂きたい が、一個人投資家として思うのは、やはり一人一人の個人投資家がもっと自ら学ぶべきであり、そういうことができない方はこの世界に来てはいけないのだと思う。いわゆる狭義の適合性の原則だ。それか相当に信頼のできる相談相手かパートナーがいることが、必須なのでは無いだろうか。この世界はこの本に書いてあるほど(要は森長官が思ってるような、理想的な金融機関等が出現したとして、皆がハッピーな結果になるわけではないのは自明だから)、容易なものではないと思うから。

【レビューNo.1529】戦争にチャンスを与えよ

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評価 ★★★ 朝鮮半島情勢が風雲急を告げる中、まさに時宜を得た書だと思いあわてて手に取った。実際には表題の「戦争にチャンスを与えよ」は本書の第 2 章だけの短い論文であり、他は翻訳者との来日時のインタビューや他誌への寄稿記事をまとめたもののようであり、少し寄せ集め感のある内容となっている。 手っ取り早く著者の趣旨を知りたい方は、ネットに公開されているここを読めばいい だろう。 戦争が平和を呼び、平和が戦争を呼ぶという著者の主張は、よくよく考えれば確かにそうかなと思うのだが、平和ボケの日本人にはよく理解しておかねばまずいことがこれから起きかねないのだということが、本書を読めばわかる。 氏が書中でしたばしば指摘する「戦争」の終わり方次第によっては長きに渡り不幸な結果を招く(現に朝鮮半島はいまだ休戦状態なのだから)ことになりかねないのだからだ。