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【レビューNo.1530】捨てられる銀行2 非産運用

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評価 ★★★ ベストセラー「捨てられる銀行」 の続編。森金融庁長官がこの記者を使って自ら代弁させている感がありありの書と言ってしまうのは穿ち過ぎなのだろうか。 今回は悲惨運用もとい資産運用についての話であり、 詳しくは専門家である厭債害債さんが早速にレビューされているのでそちらをご覧頂きたい が、一個人投資家として思うのは、やはり一人一人の個人投資家がもっと自ら学ぶべきであり、そういうことができない方はこの世界に来てはいけないのだと思う。いわゆる狭義の適合性の原則だ。それか相当に信頼のできる相談相手かパートナーがいることが、必須なのでは無いだろうか。この世界はこの本に書いてあるほど(要は森長官が思ってるような、理想的な金融機関等が出現したとして、皆がハッピーな結果になるわけではないのは自明だから)、容易なものではないと思うから。

【レビューNo.1529】戦争にチャンスを与えよ

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評価 ★★★ 朝鮮半島情勢が風雲急を告げる中、まさに時宜を得た書だと思いあわてて手に取った。実際には表題の「戦争にチャンスを与えよ」は本書の第 2 章だけの短い論文であり、他は翻訳者との来日時のインタビューや他誌への寄稿記事をまとめたもののようであり、少し寄せ集め感のある内容となっている。 手っ取り早く著者の趣旨を知りたい方は、ネットに公開されているここを読めばいい だろう。 戦争が平和を呼び、平和が戦争を呼ぶという著者の主張は、よくよく考えれば確かにそうかなと思うのだが、平和ボケの日本人にはよく理解しておかねばまずいことがこれから起きかねないのだということが、本書を読めばわかる。 氏が書中でしたばしば指摘する「戦争」の終わり方次第によっては長きに渡り不幸な結果を招く(現に朝鮮半島はいまだ休戦状態なのだから)ことになりかねないのだからだ。

【レビューNo.1528】週刊東洋経済 2017年4/29-5/6合併号

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評価 ★★★ 今週の週刊東洋経済の第一特集は「トヨタ」であるが、第二特集は「最強のコミュ力」となっている。この第二特集の中に、評者のラーメン二郎もとい大学同期同窓にして同じゼミに所属していて現在は落語家の立川談慶のインタビューが 2P にわたって掲載されている。 氏は かつて氏の著作をレビューした際に書いた と思うが、大学時代より落研に所属しその折から立川談志への入門を志し、一度はワコールへ入社しサラリーマンとなるも一転談志門下へ入門。 9 年以上もの下積み生活の後、史上初の塾員真打噺家となった苦労人である。 今回のインタビューは、彼のあまたある過去の著作のエッセンスが凝縮されたような内容になっており一読の価値はあるだろう、、、、特にコミュ力に自信の無い方には。

【レビューNo.1527】金利と経済

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評価 ★★★★ 言わずと知れた元日銀の重鎮にして京大大学院教授の翁氏の新著。過去の著作でも古巣日銀に歯に衣着せぬ厳しいことを言ってこられたが、本書はその最終決定版か。あとがきが強烈で、過去の歴代ご著書を連続して引用しつつ、異次元緩和は予定通りワークしなかったと明言されておられる。 冒頭に天皇陛下在位 60 周年記念金貨偽造事件の話が書かれているが、これが面白い(余談だが、この件は対外厳秘扱いと漏れ聞いていたのだが、本に書いてしまったよかったのだろうか?)。なぜ、犯罪集団の予定通り偽造金貨が両替されてしまったのか?読んでのお楽しみということにしたいが、この話は通貨というものの本質を見る思いがする。

【レビューNo.1526】危機管理の死角

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評価★★★ 軍事評論家の小川和久氏はサイドビジネスとして危機管理のコンサルタントもなされているようだ。本書はその分野のことについて語られており氏の一連の著書としては珍しいものと言えよう、、、、、とのんびりとしたレビューを書いていたが、北朝鮮情勢も危うくなりここに書かれているようなことが、本邦内でも起きないとも限らない。だから、読んでおいても損は無いと思われる。 面白かったのは、北朝鮮の金正恩について書かれていたところ。氏の見立てでは、北朝鮮の核開発は米国にヒントを得ているという。即ち核保有国と認められ核抑止力を備えたことを理由に、国内の軍縮を進め経済建設を推進しようとしているのではないか?と氏は言う。 なかなか理解しづらい理論であるが、金正恩には金正恩の事情もあろう。現下の情勢は不幸な方向に向かっているが。

【レビューNo.1525】もしも日本が戦争に巻き込まれたら

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評価★★★ にわかに北朝鮮情勢が危うくなってきた。2010年の11月のある日、評者家族は横須賀の戦艦三笠記念艦を訪れていたが、その帰路に北朝鮮が突如韓国を砲撃したとのニュースが入った。本書はその事件を受けて緊急出版されたもののようだ。よって、北朝鮮の戦力分析(核兵器、ミサイル)がやや陳腐化しているのかも知れないが、読んでおいて損は無いと思われる。著者は、この本の書かれた2011年の段階で、北朝鮮の核弾頭小型化は完成しており核ミサイル攻撃能力があると推定している。 また北朝鮮軍については、正規軍よりむしろ総勢20万人とも言われる特殊部隊によるゲリラ的な戦術(都市部での撹乱を起こすようなテロなどの行動)の方が危険だとしている。その意味ではミサイルによる生物化学兵器攻撃より、テロによる生物化学兵器の方がよほど危険だという考え方のようだ。

【レビューNo.1524】日本人が知らない「アジア核戦争」の危機

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評価 ★★★ 私らの年代の人にはおなじみの元 NHK の「ワシントンの日高です」の著者による約 2 年前刊行の東アジアの軍事情勢についての解説書。 とは言え、著者の相当昔の取材(米空母や NORAD や B2 ステルス爆撃機等々の軍事施設そのものやキッシンジャー、シュレジンジャーや米軍幹部等々のお歴々とのインタビュー)に言及引用する部分も多く、現時点でどうなのかな?と正直思わなくもない。 意外だったのは中国空母遼寧が、深刻な欠陥を抱えていて事実上退役に近い状態にあり、これがため中国は通常戦力による進出を諦め、核兵器、宇宙兵器(衛星破壊)、サイバー戦争にのめり込んでいるのだと言う著者の見立てだ。 逆に言えば、通常戦力において米軍は無敵な状態と言えるわけで、そう思うと現下の北朝鮮情勢での米側の出方も理解できる気がする。それは取りも直さず、北朝鮮にとっては核とミサイルにしか生命線はないと言うことだ。 昨日の平壌の軍事パレード(評者は中継は見てないが)でも新型ミサイルで大騒ぎになっていた様だが、いわゆる通常戦力についてはまったく話題になってなかった(そもそも戦車や航空機は出てなかったのか?)ように思う。 それにしても本書によれば、 1993 年に米軍は北朝鮮の核施設を爆撃することを決断し、日本の基地から B52 爆撃機が発進寸前だったと言う(カーター元大統領の北朝鮮電撃訪問により中止)。言っても仕方の無い話だが、あの時撃っておけば、そう思っている米軍幹部は多いのでは無いだろうか。