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【レビューNo.1504】チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」

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評価★★★★ 早いもので ギドン・クレーメル も70歳になられたようだ。評者は確か20年くらい前の来日の折に演奏を聞いたことがある。気楽な室内楽スタイル(普段着の様な格好で、終始立ったまま弾いていたと記憶)だったがその鬼才ぶりはよく伝わってきた。 本盤は2010年の録音のようで、こちらの記事によると 翌年日本でも同内容にて演奏会が行わる予定だったが大震災の影響でピアニストのブニアテイシヴィリの来日が中止となってこのトリオでの演奏は実現しなかった ようだ。 この盤の発売当時であればクレーメルによる「偉大な芸術家の思い出」ということだったのであろうが、時が流れ ブニアテイシヴィリ がピアニストを担当しクレーメルがヴァイオリンを弾いた「偉大な芸術家の思い出」という評価になるのだろう。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのブニアテイシヴィリのおそらくはメジャーデビュー盤かと思われる。録音当時は63歳であっただろうクレーメルはかつてのような火の出るようなアパッショナートはやや影を潜めているようではあるが、そのテクニックは相変わらず。若々しいブニアテイシヴィリがエネルギッシュなピアノ伴奏でそれによく応えている。

【レビューNo.1503】実践 資産承継の勘所

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評価★★★ 著者は早稲田大学政治経済学部を卒業後平成8年に当時の拓銀に入社の後、東京都職員に転職、さらに新日本有限責任監査法人、税理士法人タクトコンサルティングを経て現在資産税専門の税理士となられたという我が国においては変わった経歴の方と言えるだろう。 著者のFacebook を拝見するとかなり営業色の濃いものに感じるが、それは事務所への相談利用を促すものであって決して個別の金融商品や対策への過度の誘導を意図するものでは無いようである。本書からもそのスタンスは窺い知れる。 資産家を企業オーナー、不動産オーナー、金融資産オーナー、ミドル富裕層と4つに大別しているのは大ざっぱな様にも感じられるかも知れないが、現場の実感としては違和感は無いのではないだろうか?本書で語られている対策等は王道のものばかりであり、例えばミドル富裕層には過度な相続税対策は不要であると強調されているなど、著者の良心を感じる。

【レビューNo.1502】Q&Aで完全攻略 遺産分割・課税財産

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評価 ★★★ 相続が起きてからの遺産分けと(相続税の)課税(財産)についての QA 形式による解説本。かなり難易度は高いと思われるが、実務でその様な業務に携わる方にとっては頼もしいハンドブックとなるだろうが、正直ここまで知ってないと対応できない相続税制の煩雑さに今更ながら嫌気がさしてくる。 全体の 3 分の 2 にあたる P150 くらいまでが QA となっており、残りのページは相続に絡むテクニカルタームの逐語解説となっておりこれもありがたい。 但し毎度のことながら、この手の本は税制改正のたびに陳腐化する運命にあり、やはり信頼のおける相談相手を見つけておくことが重要なのだと改めて思った次第。

【レビューNo.1501】現役銀行マンが語る事業承継の勘所

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評価 ★★ 表紙を見ていきなりダブルのスーツを着た方が、映っている。今時銀行員の方でこのファッションはないだろうと思ったら、案の定 2010 年の発売日となっていた。主張や趣旨は悪くないのだが、いかんせんこの 7 年で相続税制等々が大幅に変更されてしまっており、正直このままでは役に立たない本になってしまっている。 それだけならいいのだが、本書がいまだに FP 技能士センター正会員の学習ポイント獲得の課題図書となっていることが疑問だ。まさかこのままの内容で理解する正会員( FP1 級合格者)はいないと思うが、最近刊行された他の本と差し替えるべきだと思う。著者には(執筆の時点で)悪意はないと思うのだが、きんざい側の対応含め厳し目の評価としたい。

【レビューNo.1500】ないと困る遺言あっても困る遺言

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評価★★★ いささか内容が古いかも知れないが(平成24年刊行にて相続税法改正前)、本書の本質である遺言作成時における注意点、留意点の重要性は不変であると感じた。それにしても、ここまで綿密に作成をしないと「あっても困る遺言」が残ってしまう可能性があるわけであり、やはり信頼のおける専門家に相談することが、極めて重要なのだろう。

【レビューNo.1499】ショパン作品集

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評価★★★★ 若き女流ピアニストとして昇竜の勢いのブニアテイシヴィリのセカンド・アルバム。ショパンって何を聞けばいいの?と初心者の方から質問されたとき、とりあえずこれ聞いとけば、と返答できるような選曲(ソナタ、協奏曲を含む)は有り難い。協奏曲の相手もこのところのパートナーであるパーヴォ・ヤルヴィ指揮でオーケストラもパリ管弦楽団とゴージャスだ。 肝心の演奏だが、相変わらず才気ほとばしるシンクロ率400% #シンジ君 状態。若き日のアルゲリッチを彷彿とさせる。

【レビューNo.1498】北の保線

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評価 ★★★ 近時、 JR 北海道の苦境が伝えられている中、たまたまこの本の存在を知り、読んでみる気になった。もしかすると、苦境の背景にあるものが本書から汲み取れるのではないかと思ったからだ。 淡々と、鉄道保線の基礎知識とその現場の実情、北海道ならではの除雪の苦労、悲惨だった洞爺丸事故の記録(不勉強で知らなかったが、洞爺丸以外にも合計 5 隻の連絡船が沈没した大惨事)などが語られており、失礼ながらその文脈からは現在の JR 北海道の苦悩の原因をうかがい知ることはできなかった。 とは言え、保線というジャンルの書物は少ないであろうから、貴重な内容であることは変わりないのだが。