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【レビューNo.1470】知の進化論

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評価★★★ 前から申し上げている通り、評者にとって(勝手な)人生の恩人の一人が本書の著者である。本作は、著者の百科事典的知識が発揮されている作品だろう。副題が「百科全書・グーグル・人工知能」とあるが、ギルドによる知識の独占やラテン語で守られた初期の学問秘匿の歴史等々から始まり、百科事典による知識の万人への開放、果てはインターネットやSNSの出現など知識についての人類史とでも言うべき内容であろうか。 読み物としてはなかなか面白い。

【レビューNo.1469】下町ロケット -ディレクターズカット版

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評価★★★ 正月にTBSでなぜか本作品の再放送が2日にわたって長時間行われた。「ディレクターズカット版」と銘打っていたので本DVDと同様の内容と思われたが、Amazonのコメント欄を見るとDVDでは佃社長の携帯着信音がスターウオーズのテーマ音楽ではない等の指摘があるが、放映ではスターウオーズのテーマ音楽であったので細かいところでは違っていたのかも知れない。いやはや、Forceの暗黒面は強い(違。 見ればスカッと爽快コカ・コーラの様な相変わらずの池井戸潤ワールド。ふと思ったが放送元のTBSはかつて水戸黄門という鉄壁のドラマを持っていたが、半沢直樹や下町ロケットなどの池井戸潤ドラマは現代の水戸黄門の位置づけなのだろう。 真田丸の放送も終わったことだし、今年あたりはいよいよ半沢直樹続編が制作されることはないのだろうか?

【レビューNo.1468】スター・ウォーズ/フォースの覚醒[Blu-ray]

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評価★★★★ レイア姫こと キャリー・フィッシャーが亡くなった 。 追悼の意味を込めて本作のブルーレイをTSUTAYAで借りて正月娘と拝見した。本作品については既に 昨年劇場で鑑賞した際にレビュー を書いているので、感想についてはそれ以上でもそれ以下でもないが、わずかしか登場しないレーア姫(今回は将軍か)のシーンを拝むような気持ちで拝見した。 彼女も色々と大変な状況もあってその頃のことが映画化 されているともFacebookのフレンドの方から聞いた。いずれ見てみたいと思う。 それにしても、若くして亡くなる方って、やはりドラッグとかの影響なのかな。 残念、合掌。

【レビューNo.1467】大本営参謀の情報戦記

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評価★★★ 先年、 NHKスペシャルで「原爆投下 活かされなかった極秘情報」 という番組があったのを記憶していたが、本書はその番組に恐らく出ていたであろう陸軍情報部の中の人による大本営情報戦の内実を語った書である。 台湾沖航空戦等々、毎度の内容であるが、広島生まれの評者としては、やはり原爆投下部隊らしきものを察知できながらその抑止ができなかったことは残念無念である。

【レビューNo.1466】人口と日本経済

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評価★★★★ 例によって 池田信夫氏推薦図書 であるが、この本は面白い。今や日本国中が少子高齢化症候群に陥っているように思うのだが、著者はこの考え方を「退嬰的」だとして批判する。過去の歴史を振り返れば、経済に影響を与えたのは人口ではなく、労働生産性の向上であったことは明らかだと著者は言う。また、ともするとフロンティアは失われてしまっておりこれ以上のイノベーションは願うべくもないと考えがちな我々に対して、例えば「赤ちゃん向け商品と思われていた紙おむつが今や老人向けのものの方が出荷額が多い」といったこともイノベーションのひとつなのだとして、今後も労働生産性向上の可能性はあると説く。本書によれば、平均寿命と一人当たりGDPの間には優位な正の相関があるのだそうだ。 池田信夫氏が言う ように、問題は人口なのではなく(イノベーション促すような)制度設計であることは自明であろう。

【レビューNo.1465】文藝春秋 2017年 01 月号

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評価★★★ 本号に浜田宏一先生の「変節」についての寄稿がされていると知り、珍しく購入(よって当該記事以外の内容は承知してないのでご了解を)。 その記事については、例によって 池田信夫氏が解説記事 を出されているので、結論だけを知りたい方はそれを読んで頂きたいが、それが結論だとするとこの寄稿は誰に対して何を言おうとしているのか首を傾けざるを得ない内容の様に思う。特に冒頭引用されているケインズの言葉「僕は、状況が変われば意見を変える。君はそうしない?」は一体何なのだろうか? 昨日ご紹介したグレーバーの「負債論」の解説記事 と併せ読むと、恐るべき未来が接近しつつあるように思えて、背筋が寒い。

【レビューNo.1464】現代思想2012年2月号 特集=債務危機 破産する国家

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評価★★★ 池田信夫氏がグレーバーの「負債論」を絶賛 されているようだが、大著な上に現在書店等では売り切れの様子。 原著のレビュー欄 に本書に解説記事が寄稿されていると知り購入した次第。しかし、この解説記事もなかなかに難解(というより原著が難解なのだろうけれども)。この記事から原著の全体像を想像するのはなかなか難しいが、要は負債(借金)は定期的に踏み倒すことが常であったのが人類学上の常識であったとグレーバーは言いたいようである(ご存知の通り、彼はオキュパイウォールストリート運動の理論的支柱)。 ただ、例えば日本においては、国自体が負債にまみれてしまっており、これをどうすればいいのかということについては、ちょっとこの記事を読んでも思いつかない。グレーバーが主張するように、踏み倒すことが正当化するというのが答えなのかも知れないが。