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【レビューNo.1319】ピーター・リンチの株の法則

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評価★★★★ ひふみ投信の藤野さんが絶賛されていたので手に取ったのだが、まあ読めばいちいちうなずきマーチ(古)の連続で、ご説ごもっとものオンパレード。 およそ株式投資をなさる方の必読書と思われるが、時間の無い方は巻末の25の黄金律だけでも読むべきだろう。 その中で、個人的に気に入ったものをいくつか引用しておきたい。 ・短期 的 には、 企業 の 事業 の 成功 と 株価 の 成功 との 間 に 相関関係 が 見 られ ない こと が よく ある。 この「 短期」 は、 数カ月 の 場合 も あれ ば 数年 に 及ぶ 場合 も ある。 しかし 長期 的 には、 両者 は 一 〇 〇% 相関 する。 株 で 儲ける カギ は この 不一致 に ある。 辛抱強く 臨む こと と、 成功 を 収める 企業 の 株 を 手 に 入れる こと が 利益 を 得る 秘訣 で ある。 ・株 で 利益 を 得 られる だけの 知力 は 誰 にでも ある。 問題 は 胆力 だ。 恐怖 に 駆ら れ て 何もかも 売り払っ て しまい たく なる 人 は、 株 にも 株式 投信 にも 手 を 出さ ない ほう が いい。 ・株 は 買い たい が、 下調べ は 面倒 だ し その 時間 も ない という 場合 は、 株式 投信 に 投資 する こと。

【レビューNo.1318】鉄道員

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評価★★★ 高倉健、菅原文太と日本を代表する男優陣が相次いで鬼籍に入った。 たまたまTSUTAYAに立ち寄ったら両男優の追悼コーナーがあった。やはり鉄分多めとしては、この作品かな(一瞬、 新幹線大爆破 と迷ったがw)と思い手に取った。名作と聞いていたが、まだ見たことがなかった。調べてみると約15年前の作品。道理で、大竹しのぶも広末涼子も若いw 北海道の廃線寸前のローカル線の終着駅の駅長の人生を振り返るというストーリーだが、子供にも女房にも先立たれつつも、仕事は妥協せず続けていくという #sck にはたまらない展開。 【鉄分】多めとしては、冒頭のSL列車の客車が12系であったり、デイーゼルカーのエンジン音からこれはキハ40系だろうとわかったりと不満がないわけではないが、健さんの演技は完璧だ。 改めて、合掌。

【レビューNo.1317】なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

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評価★★★ 金融関係の方から本書を賞賛される書き込みをいくつか拝見したので手に取ってみた。 大学の経済学部の教授が経済ド素人の女子学生相手に、現下の金融や経済、その歴史的背景や展望をレクチャーするという架空の小説の形を取って、アベノミクスを批判している書なのだろう。 様々な名著からの引用に加えて、昨今のコミック(例 進撃の巨人)などからのお茶目な引用も多く、初心者の方には読みやすいだろう。 こういう本があるというのは、今の時代(の学生さん)は恵まれている時代なのかもしれない。約30年前の私の学生時代には、この様な書物は皆目なかったと思う。

(2016/10/9加筆)【レビューNo.1316】データの見えざる手

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評価★★★★ LINEの田端氏が本書を激賞されてて、手に取ったのがこの1月。以来、3回にわたって通読させていただいたが、なかなかにこのザ文系頭には難解な書。ただし、ビッグデータの応用と解析により、とてつもないことが、今起こりつつあることだけは、理解できた。 いわゆる伝統的な経済学では、合理的期待仮説を前提にしているのだが、それを木っ端微塵に打ち砕いたのが、カーネマンを始めとする行動経済学の人たちだろう。 本書はさらにそこから進んで、そもそも人間とてエネルギー保存の法則から逸脱することができず、人間の行動がそういったものによって支配され制限されているということが、ビッグデータの解析からうかがえるのだと言う。 その結果が、人間の行動はべき分布でないとする解析結果は驚くべきことなのではないのだろうか? 例えば、リーマンショクの折の株価暴落について、テールリスクが具現化したなどの解説をよく聞いたが、そもそも人間の行動が正規分布でないとすれば、この様なリスク管理の考え方は大幅な変更を余儀なくされるだろう。 (以下、2016/10/9加筆) 本書については「幸福とは何か?」についての一助にもなる。著者らのデータ解析によれば、「人間が動き続けること」こそが「幸せ」であり、そのようなことが起きている個人、組織は生産性が上がっていることが実証されているという。

【レビューNo.1315】戦艦武蔵

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評価★★★ このところの ポールアレン氏の戦艦武蔵発見騒動 で、にわかに同艦に関心を持った人は少なくないようで、本書も現時点ではAmazon欠品となっているようだ。 悲劇の沖縄特攻が最後だった戦艦大和に比して、その生い立ちから最後まであまり知られることのなかった二番館武蔵の生涯が、本書を読むと目の前で展開されているように眺めることができる。この手の歴史小説物ではやはり吉村昭氏の右に出る書き手はいないのだろうが、数ある氏の著作の中でも本作品は菊池寛賞受賞の名作だそうだ。 その建造から最後まで悲惨極まりない武蔵の生涯なのであるが、評者にとって最も気の毒だったのは、撃沈後生き残った乗組員たちの末路だったことは特記しておきたい。 建造中に軍事機密である設計図が紛失、調査したところ「設計図がなくなれば仕事をしなくすむだろう」と思った職員による故意の破棄だったそうだが、いつの世にもそういう人はいるのだなあと複雑な気持ちだった。

【レビューNo.1314】安倍官邸の正体

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評価★★★ 本来であれば★二つくらいにしてみたいところであるが、それは著者のせいではなく、本書に記されている安倍官邸の正体に対して★二つとしたくなったという本書の読後感ゆえであるので、ぐっとこらえて★三つと評価したい。 池田信夫氏が本書について「最低の政治を知る最高の本」と題するレビュー をしているが、まさにその通りだ。人気の本で、図書館の順番も随分待たされたが、読んだ後気分のよくなる本ではない。池田信夫氏のレビューを読んでるだけの方がましだったかも知れない。

【レビューNo.1313】旗振り山

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評価★★★ たまたまネット上でこの本のことを言及されている方がいらして手に取ってみた。 堂島の米相場市場というのが、世界史上最初の先物相場であったことはよく知られているが、当時の日本ではこの情報を旗振りによって伝達する通信網ができており、その足跡をたどるというのが本書の趣旨だ。 現在の東海道と山陽道にあたる区間でそれらが整備され、大阪から広島まで約27分で伝達されたのだという(大阪江戸間は箱根等が飛脚を介したこともあり約8時間を要したが、それでも全区間飛脚の場合の3〜5日比較すれば圧倒的に早い)。 この話を聞けば当ブログの読者であれば即座に思い起こすのが フラッシュボーイズ だろう。 いつの時代にも他者を出し抜こうとした者がおり、それが生き残っていたのだろう。それが資本主義なのだろう。