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【レビュー№1192】日本銀行

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日本銀行 (ちくま新書) 評価★★★★ 今や、星の数ほどアベノミクスについて書かれた本が執筆されている。本書は、あとがきにある通り、当初はアベノミクスについてではなくあくまで題名の通り「日本銀行」についてのわかりやすい解説書ということで企画されていたようだが、幸か不幸か執筆途上でアベノミクスフィーバーに巻き込まれて、著者の言うところの「この本の時事性を不必要に高めてしまった」ようであるが、読者にとっては結果的には抑制された基調のアベノミクス解説本ともなっているのでありがたい。 ちょうど本書を読む前に、 『「持たざる国」への道』 を読んでいたのだが、この両書を読めば近代以降の日本の金融を中心とした歴史とその中での日本銀行の果たしてきた役割と現状と今後の展望が概観できるのでは無いだろうか。 例によって 池田信夫氏がレビュー されているので、本書の主旨等についてはそちらをご参照願いたい。

【レビュー№1191】風立ちぬ

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話題のジブリ新作「 風立ちぬ 」を一家で拝見してきた。 何度も涙が出た。いい作品だったと思う。 まあ、なぜ 主人公の声が庵野 なのかとか、実際には酒もタバコもやらなかったらしい 堀越氏が延々とタバコを吸うシーンを巡って騒動 が起きるなど色々あるのだろうけど、やはり私の関心事は「なぜ宮崎駿氏が今これを創ったか?しかも、このストーリーで。」ということに尽きると思う。 ちょいと自分の仕事に関わる話であるが、相続の業界で使われる言葉のひとつに「遺書と遺言は違う」というものがある。遺書は例えば豊臣秀吉の「なにわのことも夢のまた夢」のような今際の際の最後の言葉であるのに対して、遺言はある種の指図書と言うことができよう。 こちらのインタビュー記事での宮崎駿氏の発言 を読んでいると、そろそろというか確実に人生の最期を覚悟し始めていることは明白だ。そういう意味で、本作は宮崎駿氏の「遺言」の一つなのだろう。 遺書と違い、遺言は後で何度でも書き換えができる(余談だが、本物の遺言も法的には最後の日付のものが有効である。よって、後日それを巡って紛議が起きることも多いと聞く。)。実務の体験から言うと、だいたい数年から5年に一度は遺言の書き換えの相談をされる方が多い様に思う。恐らく、これからもいくつかの「宮崎駿の遺言」を見させていただくことになるのだろう。それをまた静かに待ちたいと思う。

【レビュー№1190】海軍乙事件

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海軍乙事件 (文春文庫) 評価★★★ 夏休みということで、このところそれらしき本の読書が続いているが前々から読もうと思っていた海軍乙事件をついに手に取った。 著者はこの手の歴史小説ものを書かせたら超一級の吉村昭氏。以前大震災の直後頃に氏の 関東大震災 を読んだのだが、その緻密な調査に裏打ちされた描写に舌を巻いたが、本書でもその技は遺憾なく発揮されている。ある時は自分が二式大艇に搭乗しているようであり、ある時はジャングルで行軍させられているようでもあり、ある時は軍令部で尋問されているようである。 ここであえて乙事件についての内容なり感想について書くことは避けるが、同じ本に収録されている海軍甲事件(山本五十六連合艦隊司令長官機撃墜事件)と併せ読むと、感慨深いものがある。

【レビュー№1189】「持たざる国」への道

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「持たざる国」への道 - 「あの戦争」と大日本帝国の破綻 (中公文庫) 評価★★★★ この時期になると誰しも考えるのが、「なぜ日本はあの戦争を始めてしまったのだろう?」という疑問だろう。そのことについての主として金融の面からの答えが本書であろう。 「たかが金の話」だと思わない方がいい。かつて 「日露戦争、資金調達の戦い」のレビュー にも書いたが、お金なかりせば戦争継続すらできないのだから。 読んでしまうと脱力してしまう話が多いのだけれども、あとがきに著者が書いているように、戦前の日本の金融政策は現在FEDが行っているQEの様なものであり、日本の戦前の金融史を知ることは、実は現下の金融経済を考える上でも有益であるという点は重要だ。 様々な意味において、この夏読むのに適した本かと思われる。

【レビュー№1188】40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。

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40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 評価★★★★ 本書のまえがきはこちら で公開されているのだが、このまえがきに書かれていることを実践するためにどう考えて、どう行動すればいいのかが綴られている書。 まあ、ちょっと毎日にくたびれたミドルエイジのサラリーマンにはお薦めの一冊だろう。 私もそろそろ40歳どころか50歳が見え始めているのだが、読んでいるとなるほどとうなづくところが多かった。

【レビュー№1187】週刊 ダイヤモンド 2013年 8/17号

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週刊 ダイヤモンド 2013年 8/17号 [雑誌] 評価★★★ 毎度おなじみのダイヤモンドの相続特集だが、今回もよく練られた内容で現時点の相続対策(相続税対策という表現に違和感はあるが)には、ほぼ完璧な内容かと思われる、、、、、、が、普通の方がご自身でこれらの内容を実行するのは正直荷が重かろう。リーガルないし税務リスクもゼロではない。 詳しくは、専門家に相談することが大事である。心からそう思う。

【レビュー№1186】技術者たちの敗戦

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技術者たちの敗戦 評価★★★ 珍しくも euroseller さんがブログで書物を推奨されてたので手に とった。 今夏のジブリは久々の御大作品で、 主人公はゼロ戦の設計者として知られる堀越二郎 だそうだ( 現時点でまだ映画は拝見してない。)。 その堀越二郎を始め新幹線を作った島秀雄をはじめとした戦中期に 活躍ないし活躍の端緒のあった6人の技術者の歴史を振り返ったの が本書だ。 そういう意味で、時宜にかなった書かも知れない。 個人的にはゼロ戦の堀越より新幹線の島の方が興味深い。例えば、 戦争末期は敗戦を予測し国鉄人員の確保(兵隊に取られない) に邁進したり、 心ならずも戦後にC62を設計した際は最善を尽くしても蒸気機関 車では性能に限界のあることを明示するべく狭軌蒸気機関車の最高 性能を目指したこと、進駐軍の意に反して電化と電車化( 湘南電車こと80系)を推進し、 それらがすべて新幹線計画に繋がっていたこと。 その計画性というか長い長いシナリオを事前に書いていたというこ とには、敬意を表したい。