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【レビュー№1186】技術者たちの敗戦

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技術者たちの敗戦 評価★★★ 珍しくも euroseller さんがブログで書物を推奨されてたので手に とった。 今夏のジブリは久々の御大作品で、 主人公はゼロ戦の設計者として知られる堀越二郎 だそうだ( 現時点でまだ映画は拝見してない。)。 その堀越二郎を始め新幹線を作った島秀雄をはじめとした戦中期に 活躍ないし活躍の端緒のあった6人の技術者の歴史を振り返ったの が本書だ。 そういう意味で、時宜にかなった書かも知れない。 個人的にはゼロ戦の堀越より新幹線の島の方が興味深い。例えば、 戦争末期は敗戦を予測し国鉄人員の確保(兵隊に取られない) に邁進したり、 心ならずも戦後にC62を設計した際は最善を尽くしても蒸気機関 車では性能に限界のあることを明示するべく狭軌蒸気機関車の最高 性能を目指したこと、進駐軍の意に反して電化と電車化( 湘南電車こと80系)を推進し、 それらがすべて新幹線計画に繋がっていたこと。 その計画性というか長い長いシナリオを事前に書いていたというこ とには、敬意を表したい。

【レビュー№1185】冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート

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冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート  市場の英知で時代を読み解く 評価★★★ 商品の時代などの著書で知られる冒険投資家ジム・ ロジャーズの事実上の自伝。 過去の氏の著作を読んでいる方にとっては、 さもありなんという内容であるが、 例えばソロスとたもとを分かったあたりの話は、 初めて明るみにしたのでは無いだろうか?と思う。

【レビュー№1184】鉄道の未来予想図

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鉄道の未来予想図 評価★★★ 未来の鉄道のあったらいいなーを、著者の独断と偏見に基づき? 描かれている書。 冒頭の鉄道版LCCをJR貨物が始めるという話からして奇想天外 だが、マニアであれば頷きたくなる話も多々あり、 鉄オタの夏休みの頭の体操にはもってこいだろう。

【レビュー№1183】金融再編の深層 高橋温の証言

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金融再編の深層 高橋温の証言 評価★★★★ バブル崩壊から20年以上経ったのであろうか。過ぎてしまえばあっという間であろうが、その渦中にあった人にとってはとんでもない時間の連続だったはずだ。末端構成員ではあるが、評者もそうだった。 本書は住友信託銀行のトップとしてバブル崩壊からつい最近に到るまでの困難な時期を勤め上げた稀有な経験をお持ちのバンカーによる、回顧録だ。 他の書評家の方も書いていたが、類書として元三井住友銀行の西川善文氏による ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録 があるが、本書ともどもバブル崩壊から今日までの本邦金融界の流れを知るに適した好著だろう。どちらも、よくぞここまで話したなあと感心することしきりな内容が豊富なのだ。 ただ、 以前西川氏の著書へのレビューでも書いた が、同じ感想を本書でも感じざるを得ないのは残念だ。関心のある方はリンク先を覗いていただきたい。

【レビュー№1182】超金融緩和の時代

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超金融緩和の時代 「最強のアメリカ」復活と経済悲観主義の終わり 評価★★★ 長年の宗教的日本株強気論者で、昨今は 日経平均4万円説が注目を集める武者陵司氏 が、主として米国経済の今後の展望について、大胆に予測した書。 まあ、中身は読んでのお楽しみということにしておきたいが、「 米ダウは将来10万ドル到達する 」という御説には、さすがは武者センセと感服した次第だった。

【レビュー№1181】金融の世界史: バブルと戦争と株式市場

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金融の世界史: バブルと戦争と株式市場 (新潮選書) 評価★★★★ 驚くべき情報量で真の坂の上の雲を描き切った「 日露戦争、資金調達の戦い 」 の著者による「金融の世界全史」振り返り。 メソポタミアのタブレット( 現代のタブレット端末と同様の役目を持っていたらしいことは興味 深い)から、リーマンショックに至るまで、 およそお金に関わる歴史がすべて語られている。 元となっているのが、新聞への連載記事だったこともあり、 一話一話の区切りが明確であり、 読みやすい構成となっているのはありがたい。 前著同様凄まじいばかりの調査の上で書かれたであろうことは、 読めばわかる。著者に「ご苦労様でした」 と一言ねぎらいの言葉をかけたくなる。 書中にも出てくるタレブの言う「ブラックスワン」 がこれからも避けられぬことだとしても、 過去を知っておくことはそれは知らぬ人よりはより良い未来を生き ることができると思うのだが、どうだろうか?

【レビュー№1180】38歳からの相続

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38歳からの相続 評価★★★★ 三菱UFJ信託銀行の個人財務アドバイザー(要は主として相続関連のご相談係)として長く活躍されている灰谷(ハイタニ)氏とおそらくその部下の方による共著なのだが、数ある ハイタニ本(失礼)の中でも本書は決定版なのでは無いだろうか? 4のケースについて、あたかも小説の様なストーリー(もっともこの仕事をしていると、事実の方が小説より奇なりということは往々にしてあるのだが)が進行。その合間合間でお二人による解説が入って、読者が相続についての知識や理解を深めていくという展開なのだが、恥ずかしながら今回の「ストーリー」のいくつかを読んでいて評者は落涙してしまった。それくらい、筋がよく出来ていたのでは無いかと思う。ちょっとやり過ぎとも思ったがw 評者は48歳だが、実は9年前に親が病に倒れており、実際には本書の題名にある通り38歳からこういったことを学ぶべきであった。 ぜひ、同じ年代の方には、他人事だと思わず本書を読んでいただきたい。