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【レビュー№1803】良いデジタル化 悪いデジタル化

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  良いデジタル化 悪いデジタル化 評価★★★ 80歳を超えなおも活発な執筆活動を続ける野口悠紀雄先生の近著。題名から一瞬内容は伺い知れないが、要はコロナ以降露見した日本のデジタル化(してないこと)の醜悪さとその実態、要因、そして今後について先生の毒舌が炸裂する。 先生は本書の終わりあたりで本邦のデジタル化について「(世界的比較からして)小学生レベル」と手厳しいが、この一年半近くの生活を自ら省みるとそれを否定できないことは明らかであろう。 また本書の副題の「プライバシーを守る改革を」には、表立っては本書でも書かれてないが、 以前の先生の著書で展開された中国に対する敵視(否定) があることは間違いあるまい。 まさにフォースの暗黒面の落ちるか否か、重大な岐路に我々は立っているのかも知れない。

【レビュー№1802】いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税金 '21~'22年版

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  いちばんやさしく丁寧に書いた不動産の税金 '21~'22年版 評価★★★★ 著者はTwitterとかでも大活躍の税理士先生 。この手の本は内容が税制改正ですぐ陳腐化されるのでアップデートの有無が極めて重要。そういう意味で毎年の様にリニューアル発刊されているのは素晴らしい。 あと個人的なことだが、 相続不動産の登記義務化が法は制定され施行にかかる政令待ち であることを、私は知らなかった。それを教えて頂いたことに感謝して ★4 としたい。

【レビュー№1801】ダンとアンヌとウルトラセブン

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  ダンとアンヌとウルトラセブン 評価★★★★ 我々の年代にとっては懐かしいウルトラセブン。なんと今や NHKのBS4Kでリマスターされ早くも再放送 がされている最中であるが、本書はモロボシ・ダンこと森次晃嗣とアンヌ隊員ことひし美ゆり子とが、ウルトラセブンの各話を一話づつ振り返る対談集。ビジュアルも多く楽しめる内容となっている。いまさら明かされる当時の秘話も数多く披露されておりマニアにはたまらないだろう。なかでも第一話のラストシーンは脚本で予定されていたもの(モロボシ・ダンがウルトラセブンであることを秘して地球を守る決意を語るモノローグ)がカットされていた、というのは興味深い。かえってそれをカットしたことで、謎(例えば後に明らかになるなぜウルトラセブンがモロボシ・ダンの姿を借りているかなど)めいたストーリー展開になったことに、つながったのかも知れないのだが。

【レビュー№1800】Carlos Kleiber: The Legend

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  Carlos Kleiber: The Legend 評価★★★★★ 先日NHKのBSでベームとクライバーとバーンスタインのBS8K動画が放映されていたが、おそらくクライバーについてはこちらが元ネタだろう。 当該動画 はウルトラセブンのBS4K再放送もかくやと思うほどの30年の月日を感じさせないものであったことは、まずは指摘しておきたい。 とはいえ、この曲ではなくベートーヴェンの運命や第7が何故このクオリティで保存されてないのか?というのは往年のクラシックマニアであれば誰しも思うことであろう。案の定、Amazonでもその様なレビューが散見される。 珍しくクラシック音楽が趣味ではない妻と当該放映録画を見ていたのだが、評者と一致したのがカラヤン指揮の動画は奏者たちが楽しそうに無いのに、クライバー指揮の動画は奏者たちが実に楽しそうに演じているということだった。カラヤンという巨人が居る間には目立つことは許されなかったのかも知れないが、やはり見ている人は見ている、いいものは必ず残る、ということなのだろう。どこかからベートーヴェン作品の動画が発掘されることを祈りつつw

【レビュー№1799】大脱走

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  大脱走 評価★★★★ もはや私が語る必要は無い往年の名画であるが、先日NHKのBSで放映されていたので録画して久しぶりにちゃんと拝見した(少し前に他の民放局でも流れていたが、日本語吹き替えだった。今回は英語で日本語字幕。)。 このジャケットの通り、一般には スティーブ・マックィーンの代表作ということなのだろうが、脇役とは言い難い大物が大挙出演していた作品だと改めて感じた。 ハラハラ・ドキドキの娯楽性、ナチ(というかゲシュタポ)の残虐性などお決まりの内容ではあるが、今回これを書く前にAmazonのレビューを見ていてなるほどと思ったのが、 若干(というか相当程度)True Story では無い部分がある そうだ。だからといって本作品の評価が下がることもあるまいが、さすがにこの歳ともなるとそういうことも少し頭に入れておいたほうがいいのかも知れないとは思った。たまにはAmazonレビューも役に立つw

【レビュー№1798】落語に学ぶ粗忽者の思考

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  落語に学ぶ粗忽者の思考 評価★★★★ 先日初の小説デビュー作 を発刊したばかりの落語家立川談慶による新著。 今回も 前作の小説デビュー作 に続きコロナ禍の息苦しさを(一番感じているのが、自らの仕事が大変なことになっている著者だと思うが)、パーっと晴らしてくれる好著。 4ページでひとつの古典落語を紹介する形を取っているが、そこに堅苦しさは微塵もなく気楽に読むことができる。書中で著者が「二次元落語」という言葉を使っているが、まさにそれが本書を表すのにふさわしい。 毎回書いているが、評者は著者とは大学同期同窓で長いことつながりがあるが、実際に生の落語を聞かせていただいたのは、数年前とごく最近のことである。その時(実はテレビではなく生の落語を聞いたのは人生初だった)に誰に言われるともなく、「これ(=落語)は江戸の風だ」と思ったのだが、本書によればなんと著者の師匠である立川談志がしばしば「落語は江戸の風だ」と語っていたのだと言う。そうだとすればその江戸の昔からの伝統が、彼ら一門の落語家によって継承されているわけで実に貴重なことだ。しかも、腹の底から笑いながらこの時代にライブで実体験できるのだから、聴衆にとってはありがたい限りだろう。木戸銭など安いものである(そんな小難しいことを考えずに、バカな顔して笑ってりゃいいのだがw)。 もはやこの時代の決り文句になってしまったが、コロナが落ち着いたら、何よりも早く演芸場で師匠の落語を聞いてみたいと思う。

【レビュー№1797】なぜ、彼女たちの働き方はこんなに美しいのか

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なぜ、彼女たちの働き方はこんなに美しいのか  評価★★★ 勤務先のトップがこの4月から某人気ドラマの主人公と同じ苗字の人になったが、そのトップが先ごろとあるインタビューで「弊社では今回女性の常務が3人生まれた」と答えていた。 本書にはそのうちの一人の方の(本書が執筆当時の約6年前の)インタビュー記事が載っていることに最近になって気がついた。実は評者は同人が新入社員時代に同じ勤務場所にいたので、顔は知っていたがその後は相まみえることも極小だったので、なぜ彼女がかくも出世したかは謎だった。そこで、少し古い本書を手にしたわけだが、当然たかが10ページにも満たない記事で、その秘密がわかるわけもない。タレブの言うところの勝者バイアスなので考えても仕方のないことなのだろう。 片や連合艦隊司令長官、片やラバウル航空隊零戦搭乗員生活(仮称)がしばらく続きそうだが、まあお互い死なない程度(迫真w)に生きていこうw