【レビュー№1720】崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略


評価★★★
先日渋谷に新しくできた高層ビルにお上りさんよろしく参上した時、疲れたのでスターバックスでお茶しようと思ったら蔦屋書店のコラボ店で、おまけに座った席の後ろが鉄道関連図書の棚だった。その中から何冊か選りすぐって、その場で図書館に予約したw 本書はその中の一冊である。
簡単に言えば、銚子電鉄中の人たちほかによる観光ガイド本なのだろうが、外から見てると迷走してるとしか思えなかった同社は、現在評者の学校の2年先輩の税理士(元々当社の顧問税理士であって経営のプロではなかったと言う。また、運転士の不足から社長自ら電車運転の資格を苦労して取得、今も週に1から2日運転士としてのシフトが組まれていると言う)を代表に迎えて、再建を期してることを知った。本書によれば、当社は帝国データバンク上の業種は「米菓製造業」となっているそうだ。副業である「ぬれ煎餅」販売が本業を大幅に上回っているからだそうだ。それだけ本業が危機的状況なのだろう。新たに京王→伊予鉄からお古で購入した車齢50歳の「新車」が、冷房を入れて加速すると車内の照明が消えるくらいお寒い設備の状況だと言う。
しかしそんな状況に悪びれることなく、新たな主力商品?「まずい棒」?の様にしぶとく生きている様が、微笑ましい。ただ、脱線事故も起きているので、あまり笑ってばかりもいられないが。それでも、当社のモットーは「苦しいときこそ笑いを」だと言う。一度、銚子を訪れたくなったことだけは、告白しておこう。

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