【レビューNo.1573】日米同盟のリアリズム


評価★★★★
長年軍事評論家として活躍してこられた著者は、昨今はFacebookなどのSNSでもお馴染みの存在であり、その安定感ある投稿内容はやはり余人をもって代え難いものを感じることがある。
本書冒頭で著者は、経済合理性からして日米同盟は日本からも米側らからもその離脱は著しい損失(書中には具体的な金額が記載されているがここでは割愛)を余儀なくされ、中でも米国は日米同盟解消となれば、世界の超大国の座を滑り落ちることになると言う。
そのことを理解しない上で、対北朝鮮、対中国(尖閣問題など)を論じても仕方がないと言うことなのだろう。昨今の北朝鮮危機とも思える事態に対して、著者のFacebookなどでの投稿内容はやや楽観的では?も思ったこともあったが、本書を読んでようやく理解ができた気がする。
「中国の空母が使い物にならない」という話は元NHKの日高氏の本にもよく出てくるネタであったが、著者の解説を聞くとその理由が明快にわかる。

現時点の東アジア情勢理解のために、読んで損は無い一冊と思う。

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