【レビューNo.1535】歴史のなかの中島飛行機


評価★★★
たまたまFacebookのフレンドの方に本書の増補改訂出版の情報を教えていただいたところ、地元図書館で何故か直ぐに蔵書がなされたので読んでみることにした。
前半は中島飛行機のというよりは日本の飛行機の黎明期の話が記されており、まさに命がけで飛行機に挑んだ(外国人法人問わず多くのパイロットが殉職)男たち(女性もいらしたが)の物語。中段あたりから中島飛行機というより中島知久平氏の歩みの記録ということであろうか。興味深いのは、冒頭にある太平洋戦争開戦当日の逸話だ。中島知久平氏は開戦の報を聞いて周囲に「これで日本はダメだ(敗戦は必定だの意)」と語ったのだという。
無謀な日米開戦の是非について語るのは本書の趣旨では無いのであるが、そういう考えを抱いていた氏が、どのような気持ちでその悲運に立ち向かっていたかと思いながら本書を読むと、胸が熱くなる。

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