【レビュー№1192】日本銀行


日本銀行 (ちくま新書)
評価★★★★
今や、星の数ほどアベノミクスについて書かれた本が執筆されている。本書は、あとがきにある通り、当初はアベノミクスについてではなくあくまで題名の通り「日本銀行」についてのわかりやすい解説書ということで企画されていたようだが、幸か不幸か執筆途上でアベノミクスフィーバーに巻き込まれて、著者の言うところの「この本の時事性を不必要に高めてしまった」ようであるが、読者にとっては結果的には抑制された基調のアベノミクス解説本ともなっているのでありがたい。
ちょうど本書を読む前に、『「持たざる国」への道』を読んでいたのだが、この両書を読めば近代以降の日本の金融を中心とした歴史とその中での日本銀行の果たしてきた役割と現状と今後の展望が概観できるのでは無いだろうか。
例によって池田信夫氏がレビューされているので、本書の主旨等についてはそちらをご参照願いたい。

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