米雇用統計

昨晩、米雇用統計が発表されている。
失業率は予想より悪かったようだが、↓に引用したeurosellerさんの記事にあるように、失業率は遅行指数であることに注意は必要だ。

雇用者数減少幅はさらに縮小

U.S. Economy: Payroll Losses Slow, Unemployment Rate Climbs

8月非農業部門雇用者数: -216K (予想:-230K,前回修正値:-276K)
8月失業率: 9.7% (予想:9.5%,前回:9.4%)

9月は新年度向けに職探し中の教師がカウントされるから悪くなるのはめずらしくは無いのですが,前回減った失業率が今度ははね上がりました。一方で,非農業部門雇用者数は減り続けていますが,【減り具合】が少なくなったのでこれは良い材料です。そんなこんなで今回の雇用統計は市場に完全に無視されています。

失業率は遅行指標なので,最良のときから上がったときは,その他の指標の悪さが重なっている時期なので本当に大騒ぎされます。一方,最悪のときから上がったときには,経済の回復期が始まっておりその他の指標は改善していることが多いので無視されることが多いですね。

製造業: 6万3000人 (前回:5万2000人)
建設業: 6万5000人 (前回:7万6000人)
リテール部門: 1万0000人 (前回:4万4100人)

この内訳を見る限りは,リテール部門の再雇用による雇用減少が止まったのが目立ちます。サービス業は一定のサービスをいつも必要とするので,こういう雇用者数の改善はある程度見込めます。製造業は工場が海外移転することも考慮しないといけないので,本当に元にまで戻るかどうかはわかりません。

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