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【レビューNo.1367】かばん屋の相続

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評価★★★ たまたま書店で、 今回クールのドラマ花咲舞 で本作が一部原作として使われているこ とを知り手に取った。そう言えば、 以前ある方から一読推奨されていたのだが、 人間なかなか怠惰なもので必要に迫られないと動かないものだw 読んでみれば、いつもの池井戸節オンパレード。 一話完結ショートが6話収録、 なるほど花咲舞の原作にはもってこい、、、、 ただし本作には花咲舞は登場しないが。 作品名の「かばん屋の相続」は最終話だが、 評者の職業柄ではあるが、遺言を使ったトリック( やられる前にやり返す?)は興味深い。 あまりその様な実例を聞いたことは無いのだが、 作者のことだから誰かから似た様な話を聞きつけたのだろうか?

【レビューNo.1366】下町ロケット

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評価★★★ 大ヒットドラマ 半沢直樹 の原作者の直木賞受賞作が今秋に半沢直樹と同じ 日曜9時の枠でドラマ化 されると聞き、遅まきながら図書館で借りて読んだ。なお、余談だが、評者の最寄りである品川区立図書館では本書は19冊所蔵されており、発刊の折は大変な人気だったのであろうと推察された。 読んでみると、いつもの池井戸節で大変小気味いい。また、半沢直樹や花咲舞の原作で散見される作者の元勤務先である銀行でしか使用されないテクニカルタームの使用等も無かったのは好感が持てた。もっとも本作に登場する銀行は旧住友銀行を想起させる白水銀行なので、そちらにご勤務されていた方々がどう思われたかは知る由も無いが。 さて、このおそらくは終わればスカッとすること間違い無いであろう物語が、どの様にドラマ化されるのか今から楽しみだ。半沢直樹と同じ、福澤諭吉先生の血を引く 福澤克雄氏が演出を手がける様だ。

【レビューNo.1365】歴史とプロパガンダ

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評価★★★★ またも 池田信夫氏推薦図書 で恐縮だが、 本書は戦後70年のこの夏休みの日本人の読書本としては、 個人的にはNo. 1の地位にあると思われる。 池田信夫氏のレビュー にもある通り、 日米開戦が実は米側の謀略であったとの説は、 これまでにもしばしば伝えられてきたところだが、 本書はそれらを米側の資料に基づいてのみ検証しており、 説得力がある。 内容に立ち入ることは回避するが、 正義のための戦争などないのだということに、 改めて気づかされる。以前、 ブラックスワンのタレブ が、「 歴史も後世造られている(捏造されているの意) 可能性があるので、注意をしないといけない」 と著書に書いていたかと思うが、 まさにそうなのだと本書を読むと実感させられる。

【レビューNo.1364】ドローン・ビジネスの衝撃

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評価★★★ 本書の著者も、 ネット上では著名人で私も長いことネット上でお世話になっている が、直にお会いしたことは無い。 過去にも何冊か執筆をなさっておられるが、 今回は話題のドローンについての著作ということで手に取ってみた 。 現時点におけるドローンの現況と今後の展望を知ることのできる好 著だと思われる。もっとも、 この手の本はすべからくそうなのだろうが、 ドローンの様な最先端の分野は日々変化が生じているのだろうから 、読むなら早めのうちがいいのだろう。 本書の冒頭に世界初の有人動力飛行を成し遂げたライト兄弟の一人 、三男のウィルバー・ライトの言葉が引用されている。彼は「 人類は1000年たっても飛ぶことはできないだろう」 と周囲に語っていたそうだ。しかし、 実際はどうだったであろうか? マスコミによるドローンについての否定的ないし悲観的な報道が散 見される中、正しい理解と展望を知りたいなら、 本書を開くことをお勧めしたい。

【レビューNo.1363】ルーズベルトの死の秘密

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評価★★★★ 例によって 池田信夫氏推薦図書 なのだが、 さすがに本書の内容には驚かされた。本書によれば、 第二次大戦中の米国大統領であるフランクリン・ ルーズベルトは長期間にわたり病に冒されていて、 ヤルタ会談の頃には恐らくは皮膚癌が脳に転移し正常な意思決定判 断ができない状態だった可能性が高かったという。 その隠された大統領の身体が、病がどの様なものであったかを、 あたかも伝記の様に生まれてから死ぬるまでの記録を発掘し( ようとし)たのが本書だ。 ヤルタ会談ではソ連の対日宣戦が密約されたわけだが、 正常な状態でなかった大統領によってその様な決定がなされ、 もしかするとそのことが広島長崎への原爆投下に繋がったのかも知 れないと思うと、広島生まれとしてはやるせない。もっとも、 最大の被害者はその後ソ連の管理下となった、 東欧諸国だったのだろうけれども。

【レビューNo.1362】住宅ローンのしあわせな借り方、返し方

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評価★★★★ 著者とは直にお会いした事はないが、 ウエッブ上では随分長いこと(5年くらいか?) 個人的にお世話になっている。二人の考え方の共通点は、 タレブのブラックスワン だ。 本書には、タレブのタの字も、 ブラックスワンのブの字も出て来ないが、 私には本書を透かすとナシーム・ タレブのお馴染みの髭面が眼に浮かぶ。 今回は本職?の住宅ローン相談分野での執筆という事のようだが、 まあとにかくこれまで世の中に存在したその手の本の、 およそ真逆なことが提案されていて痛快だ。 女房殿に迫られていやいや持ち家のための住宅ローンを検討してい るような諸兄であれば、絶対に読んでおくべき書だろう。

【レビューNo.1361】日本株は、バブルではない

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評価★★★★ まえがきによると、本書は著者の以前の著作「 日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい 。」の続編の位置付けの様だ。同書については、僭越ながら評者も高い評価をさせて頂いていたので、楽しみだなと思いながらページをめくった。 本書の主張は乱暴にまとめれば、 伊藤レポート 、 スチュワードシップ・コード 、 コーポレートガバナンス・コード の『新・三本の矢』によって、日本株を取り巻く環境が激変し、長期的に日本株を買うことができる時代がようやく到来した、ということなのだろう。そのことの重要性に世の中があまりにも気づいていないことが、著者を本書の執筆に駆り立てた理由だった様だ。 日本株運用の世界の「英雄」が、その様に仰るのだから、やはりそこは敬意を表してそういう方向に世の中が向かっていると理解しなければいけないのだろう。上場会社従業員でもある評者には、体感的にはいまだ感じられてないのだが。