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【レビュー№1266】預金バカ

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預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている 評価★★★ 著者のことを知ったのは、 3年前の草食投資隊のセミナー なのであるが、その折もちゃんと話を聞いてなかったのか リンク先の小生記事 にも中野さんについての記載は無いようだ。 本書は刺激的な題名とは裏腹に、実体は著者のこの投資の世界に入ってからこれまでの半生を振り返った自叙伝の趣だ。 今後について、著者はインフレへの強い警戒感を本書で示している。但し、物価が上がるインフレ(ないし スタグフレーションの懸念すら最近では強い のだが)がそのまま資産インフレとなり株式への投資が有利となるかどうかはわからないのではないか。例えば、 橘玲氏 はむしろ株式が調整することもありうると以前警告していた。 啓蒙の書であるのだからケチをつけるのもどうかと思うのだが、本書を踏み台として自ら考えに考え抜くことを続けないと、この世界を生き抜くことは困難だろう。

【レビュー№1265】週刊東洋経済 2014年8/9-16合併号

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週刊東洋経済 2014年8/9-16合併号 評価★★★ 毎度毎度の東洋経済とダイヤモンドであたかも交互に行われる相続特集ではあるが、今回はお盆の前であるので「盆休みに親子で話してね」という構成。図表より文字が多いのが特徴か? ただ、相続を語る親子というのは、私もそうだがおそらく親が80歳前後で子どもが50歳前後かと思うので、例えばフォントを大きくするとか図表を多くするとかの方が、認知しやすさを考えるといいと思うのだけれども。 内容として新味は無いが、こういったことにご関心がある方は買って損は無いと思う。

【レビュー№1264】タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい

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タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい 評価★★★ 先日オアゾの丸善におじゃましていたら、本書が新書のベストセラーNo.1だと書いてあった。いったいどういう人がこの本買ってるのかな?と思いつつ、久々にKindleで購入し速読した次第。 題名はややセンセーショナルではあるが、著者の主張はごくごくオーソドックスな話であるのに、逆に驚いた。だから売れているのだろう。 本書の内容を私なりにまとめると ・マンションは相続税評価額が時価よりかなり低いので、相続税対策としては有利。 ・かつ、賃貸とした場合、貸家建付地評価ないし小規模宅地評価減の特例の可能性が出てくるので、更に有利になる。 ・なお、マンションの流通価格帯(億ションは稀少価値で流通性に乏しい、逆にワンルームは飽和)を考えれば、この戦略が適用できるのは、総資産1〜5億円くらいの方となる(それより多額の方は、一棟賃貸不動産購入等)。 ・但し、その物件の価値が下落しない(ないし下落がゆるやかである)ことが前提であるので、立地や築年などよくよく調査した上でないと難しい。 ・著者の見立てでは、それらを満たすのは都心10区のマンションであり、築年の浅いものを概ね5年くらいで買い換えていくのが望ましい(劣化防止と大規模修繕費負担回避)。 ということになり、まあごくごく普通の話なのかなと思う次第だった。 上記に書いたようなことが既知である方はさして読む必要は無いだろうが、(親御さんを含め)対象資産額をお持ちの方でこういうことに疎い方であれば、読んでも損は無いだろう。

【レビュー№1263】ナッシュは何を見たか

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ナッシュは何を見たか -純粋数学とゲーム理論 評価★★★ 過日書いた 様に、 ひょんなことから 放送大学の現代経済学 を拝見する機会があり、 ナッシュとアカロフの回の折に本書が紹介されていた。 同じく紹介されていたアカデミー賞作品賞受賞の 映画ビューティフ ルマインド を見たこともあり、 本書も読んでみたくなったので手にとった。 放送大学の講義 でも触れられていたが、 ナッシュはその長きにわたる心の病の闘病期間もあり、 自身による一般向けの著作は無いそうだ。しかし、 本書にはナッシュ自らが記した自伝と主要な論文について披露され ている。また、 ナッシュと近しい関係にあった人物による補足もあり、 題名の通り「ナッシュは何を見たか」 を概観することはできるだろう。

【レビューNo.1262】「空き家」が蝕む日本

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「空き家」が蝕む日本 評価★★★★ 日経新聞の一面トップが空き家問題 の記事だったという記念すべき日に、この題名の本読むことになったのも何かの縁だろう。以前にも書いたが、評者にとって著者は不動産の分野の勝手師匠的存在である。随分前に持ち家した際も著者の本を読んで、家賃相場等から合理的な値段の中古マンションを買い求めた。先日は、公開のセミナーの場にも参上して、その熱い話を直接伺うこともできた。 最近は日経新聞のWEB版で定期的に寄稿されているので、大変ありがたい。 本書は題名からすると、空き家問題の本かと思いきや、著者が前から批判している不動産仲介業界の「両手」問題に始まり、日本の住宅の短すぎる寿命問題や、中古住宅流通の革命となるやも知れないインスペクション、はたまた著者が近時熱を入れているフィリピン不動産投資とその守備範囲は広い。 評者は著者の発言を日頃からフォローしているので、新味のあるものは正直少なかったが、長嶋氏のことをあまりご存知無い方は一読されて損は無いだろう。 本書の直前に 野口悠紀雄先生のビットコインについての新著 を読んだのだが、ビットコインによって不動産賃貸において、革命的な変化が起きうる例示が記してあった。 いつも半歩前を行っていると思われる著者の言説に耳を傾けるのも、悪いことではないと思うのだが。

【レビュー№1261】仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

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仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない 評価★★★★★ 何度となく書いてきたが、評者にとって野口悠紀雄先生は、 命の恩人だ。先生の 「超」整理法 なかりせば、職業人としての私は、 とっくに崩壊してたと思う。 もっとも、その後お書きになった 超「超」整理法 や、 マウントゴックス事件の前後に連載されたダイヤモンドでのビット コインについての寄稿 を見かけた時は、 ついに野口先生も老いぼれたかと落胆したものだった。 しかし、本書を読んでそうした評者の認識は、 何と浅はかなものであったかと反省することしきりだ。 私もそうだったが、マウントゴックス事件をもってして、 ビットコインは怪しいものでありとても通貨とはなり得ない、 等ともしあなたが思ってるのなら、 本書はあなたにとって必読書だ。 著者は、 ビットコインはフランス革命のごとき革命を呼び起こすと予想する 。私も本書を読むまではそんなことは思いもよらなかったが、 今はそうではない。 SF映画の世界でしかなかった、 世界政府や直接民主制への道となるやも知れぬビットコインだと著 者は言う。私もそんな気がしてきた。人類は、 まだ前進できるのかも知れない。

【レビュー№1260】ビューティフル・マインド

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ビューティフル・マインド 評価★★★★ 偶然、 放送大学で現代経済学という講義をやっている ことを知って、たまたま録画して見たのが ナッシュ と アカロフ の回だった。その講義で講師の 依田高典氏(京大大学院教授) がこの映画のことに言及していた。前から気になっていた作品だったが、なかなか視聴する機会が無かったのだが、これまた偶然にも娘の中学で数学の夏休みの自由研究というものがあり、その題材として本作品を一家で拝見することになった次第。見終えた瞬間、全員で号泣。 作品の内容等については このあたりからご覧 いただければ、あらかたわかるだろう。 Amazonのレビュー を見ていると、ナッシュの心の病の方に重点を置いたものが目立つのは仕方のないこととは思う。前述の放送大学の講義でも言及していたが、「狂気と天才とは近接している」というのは真相なのだろう。話題がそれるが、サッカーのワールドカップの 米代表GKとして一躍有名になった ティム・ハワード も、病名は違うがやはり心の病を抱えると大会期間中に聞いたのを思い出した。